突然の頭痛やめまい…「気象病」の予防に効くのは? 医師が解説する簡単ストレッチ法
“軽い運動+アフターストレッチ”がオススメ
では暑熱順化のためには、具体的にどのような運動がオススメなのでしょう? 「自分が好きなもの、やっていて楽しいと感じるものでかまいません。あと、ゆっくりとしたものでいい。いきなりマラソンなどハードな運動をする必要はなくて、ウォーキングやジョギング、またラジオ体操程度でも十分。汗をかくことにこだわらなくていいんです。 毎日運動する必要もなくて、週に何回か、気が向いたときに30分ほどおこなってください。そして仕事の合間などに、先ほどお伝えした耳や首のストレッチなどのメンテナンスをおこなえば、より効果的でしょう」 ただし、運動後のアフターストレッチはしっかりおこなってほしいと言います。 「軽いものといっても運動をするとやはり体は疲れますので、ストレッチなどをしっかりおこなって体をほぐしてあげてください。気象病においてはウォーミングアップより、むしろアフターストレッチのほうが大事。運動前は軽く関節をほぐす程度で、その後運動し、最後のストレッチをしっかりおこないましょう」 例年よりも梅雨入りが早くなると予想されている今年。これらの事前対策をおこなうことで、梅雨の気象病を乗り切りましょう!
【Profile】久手堅司先生
せたがや内科・神経内科クリニック院長。気象病外来、頭痛外来、自律神経失調症外来など、複数の特殊外来を立ち上げ、とくに天候と不調の関係について様々なメディアで発信している。『面白いほどわかる自律神経の新常識』、『毎日がラクになる!自律神経が整う本』など監修も多数。毎日の気象情報をわかりやすく解説している久手堅先生のTwitterもおすすめ。