学生から大人までアプリの出来栄え競う 振り込み詐欺や鍵かけ忘れなど対策
介護施設向けのロボットアプリを紹介した株式会社ロゴス ロボットアプリ開発部の野口紗弥可さんは、人型ロボット「ペッパー」にレクリエーションへの対応をしてもらうアプリ「まいにちロボレク」を紹介。入所者を相手にレクリエーションの相手をするだけでなく、ペッパーが自動的にレクリエーションのプログラムを編成したり、ゲームや体操、あいさつなどを充実させる機能も持たせるとしました。 同時にレクリエーションの利用回数や血圧などのバイタルデータを蓄積して運用できるほか、夜間の見回りなどの手助けなどにも展望を開きたいとしました。 野口さんは「介護施設の人材不足が進むと、職員の負担が増えるとともにサービスの低下につながってくる。できるものはロボットにやってもらうことで施設の働く環境を改善できればいい」としました。 このほか、長野県内の高校生が目覚まし時計の音で家族を起こさないよう枕を膨らませて静かに起床させる装置などを実演付きで紹介するなど、発表内容は多彩。
必修化のプログラミング教育も視野
アソビズム 長野ブランチの未来工作ゼミリーダー、依田大志さんは講演で「小学校のプログラミング授業の必修化に備えて指導者の育成や効果的な指導体制の運営などが課題になる。場合によってはその力のある高校生なども指導者として考えてもいいのではないか」と指摘。「課題を整理し、情報をモデル化して解決の方法をデザインしていくプログラミングは、人間の問題解決の方法として社会全体で必要とされている」としました。 文科省は2020年から小学校で、コンピューターを動かすための論理的な指示の出し方などを学ぶプログラミング教育を必修化させますが、教育内容や指導体制などが課題になっています。一方で文科省の動きに対応してこうしたアプリの発表会や、教育現場での試行的な授業も行われており、今後学校や地域でも関心が広がりそうです。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説