白山市の小学校で男性教諭が「土下座」不適切行為で市教委が謝罪
10月中旬、石川県白山市の小学校に勤める男性教諭が、授業中に複数の児童を床に正座させ、土下座の姿勢を取らせていたことが分かりました。 学校は教諭に不適切な行為があったと認め、謝罪しました。問題があったのは白山市の千代野小学校で、市教育委員会によりますと10月中旬、国語の授業中に1人の児童が複数の児童に対し、学んだ内容を発表していました。 その際、授業を担当していた男性教諭が、教えてもらった側の子どもたちに対し、感謝の気持ちを伝える方法として床に正座をさせた上に頭を下げさせ、礼を求めたということです。 その後、行為を問題視した児童の保護者から学校に問い合わせがあり、問題が発覚しました。 学校などによりますと、この男性教諭は剣道の経験者で、競技を行う際の礼法の一環として土下座の姿勢をさせたという趣旨の説明を行っていて、「子どもたちの気持ちを考えると、申し訳ないことをした」と話しているということです。 また男性教諭は、普段から学級通信などに掲載するため授業の様子を撮影していて、子どもたちに土下座をさせた場面も撮影したということです。 学校は男性教諭に対し厳重注意を行い、保護者説明会を開いて一連の行為を謝罪。 保護者との間で事実が異なる情報が伝わっているとして、28日夜にも再度説明会を開くことにしています。 白山市教育委員会の齋藤信之 学校指導課長は、「今回の事態を重く受け止めている。再度、教員の服務規律と綱紀粛正に務める」とコメントしています。
北陸放送