兄はうつむきながら「良かった」 能登半島地震の土砂崩れで行方不明の男性か 地震から11ヵ月近くたつ中遺体発見
能登半島地震で土砂崩れが発生し、1人が行方不明となっている石川県輪島市の捜索現場で25日夜、男性1人の遺体が見つかりました。行方不明になっている男性の兄は「着ている服は見覚えのある服」と話していて、遺体はこの男性の可能性があるとみて警察で特定を進めています。 【写真を見る】兄はうつむきながら「良かった」 能登半島地震の土砂崩れで行方不明の男性か 地震から11ヵ月近くたつ中遺体発見 輪島市の市ノ瀬町では、元日の地震で大規模に崩れた土砂に住宅が巻き込まれ、垣地英次(かきち・ひでつぐ)さん(当時56)の行方が分からないままとなっています。 警察によりますと25日午後3時50分ごろ、捜索活動にあたっていた警察と建設会社の作業員が、垣地さんの自宅近くに堆積した土砂の中から骨など遺体の一部を発見し、およそ5時間半後に男性1人の遺体を引き上げました。 兄・垣地弘明さん「お世話になりました」 26日、現場近くを訪れた英次さんの兄・弘明さんは、見つかった男性が身に着けていた赤い上着には心当たりがあったと話します。 兄・垣地弘明さん「着ている服は見覚えのある服だったしジャンパー。いつも着ていたジャンパー」 ■捜索の様子をいつも見守っていた兄 遺体発見に「良かった」 何度も捜索場所に足を運び、見守ってきた弘明さん。 兄・垣地弘明さん「良かった。村の人にみんな心配してもらって気の毒で。正月ね悶々と過ごさなくていいかもしれない、少しはね。ありがとうございました」 警察は、見つかった遺体が垣地さんの可能性があるとみて身元の特定を進めています。 能登半島地震では垣地さんを含め、いまだ3人の行方が分かっていません。
北陸放送