尹大統領ついに「弾劾案可決」でこれから韓国で何が起こるのか、次期大統領候補と言われる李代表も実はピンチ
「はたして犯罪者に大統領職を任せられるのかという反動が起こる可能性は十分にある。そうなれば、野党内部で”李おろし”が始まり、他の候補者が続々と頭をもたげてくる」(前出記者) ■李代表の他に候補として挙がるのは? 候補者として挙がるのは、文在寅政権で国務総理を務めた金富謙氏や、金東兗京畿道知事、そして文前大統領の側近といわれた金慶洙元慶尚南道などだ。金前知事は、戒厳令宣布の翌日、留学先のドイツから急遽帰国しており、大統領選挙をにらんでの帰国だと囁かれた。
一方、弾劾訴追に賛成という離脱票が流れた与党はまだ混乱状態だ。世論調査で李代表の対抗馬とされた国民の力の韓東勲代表は16日辞意を表明しており、名前が挙がるのは、呉世勲ソウル市長や洪準杓大邱市長らだ。 急展開が続く韓国政界だが、「弾劾訴追まであまりにも短く、もっと論議を重ねるべきではなかったか」や「大統領の任期を1期5年から2期4年にすべきではないか」という声も聞かれる。 まずは、李在明「共に民主党」代表の二審判決の行方はどうなるか。
菅野 朋子 :ノンフィクションライター