ミニバン戦線異状アリ?エルグランド/デリカ/オデッセイが共同開発すれば、アルファードに対抗できる
車重があるため、発進時にトルクが欲しいラージミニバンにこそ、クリーンディーゼルターボを使いたいところです。が、国内向けへ新たにディーゼルエンジン車を投入するのは考えにくいうえに、ガソリンのみのエンジンでは燃費でも劣る。トルクの欲しい発進時に電気の力を使える、これらの新ハイブリッドユニットを使うのがいいでしょう。
内外装のデザインは、見える部分については3社で差別化するのがいいでしょう。ホンダは0シリーズで発表した「SPACE-HUB」、日産は「ハイパーツアラー」、三菱は「D:Xコンセプト」、といった優秀なデザインサンプルがあります。いずれも背が高く、対アルファードとしては、十分通用しそうなスタイリングです。
■3社が協力すれば、アルファードの高い残価率を上回る魅力を備えることも可能かも
様々なパワートレインに対応できるラージミニバン向けプラットフォームを、3社合同でつくることができれば、アルファードに対抗できるラージミニバンは可能だと考えられます。やっかいなのが、アルファードの異次元の下取り価格からくる高い残価率ですが、3社が協力すれば、それを上回る魅力を備えることも可能かもしれません。 ホンダと日産、三菱による協業がどこまでかみ合うのか、そして、王者アルファードの牙城にどこまで食らいつけるのか、新世代のラージミニバンが登場する日が、非常に楽しみです。 Text:立花義人、エムスリープロダクション Photo:TOYOTA,NISSAN,HONDA,MITSUBISHI