ミニバン戦線異状アリ?エルグランド/デリカ/オデッセイが共同開発すれば、アルファードに対抗できる
■断面積の大きいしっかりとしたフォルムは必須!!
では、アルファードに対抗する新型ラージミニバンを、ホンダと日産、そして三菱が共同開発するとしたら、どのようなモデルとする必要があるのか。 まず重要なのがボディサイズです。アルファードの現行モデルは、全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mmというボディサイズ。アルファード人気の理由のひとつは、この断面積の大きいしっかりとしたフォルムが重要であると考えられるため、ここはひとまず、アルファードのサイズを丸コピしましょう。 さらに「車内からの見晴らしのよさ」も重要です。エルグランドは全高1815mm、オデッセイは全高1695mmですから、アルファードのほうが120~230mmも背が高く、この見下ろすような見晴らしによって愉悦感が得られるのも、アルファードの重要な魅力であるため、ここもしっかりと確保したいところ。
もちろん、背が高くなると重心が上がるのでロールやピッチング増えるなど走行性能は落ちますが、ラージミニバンにとってはそれよりも、高速走行時の直進性と、フワフワしない乗り心地(酔わない乗り心地)、そして、静かな車内が重要です。ミニバンには、ドライバーのみが享受できるシャープなコーナリング特性による爽快感よりも、同乗者が酔わずに安心して長距離移動できるリビングのようなクルマであることのほうが重要なのです。ロールやピッチングを抑えようとして足を固めにするのはナンセンス。段差を乗り越えても「ガツン」とした突き上げがない、しなやかなサスペンションも欲しいところです。
■パワートレインは3社3様で個性をもたせる!!
さらに重要なのがパワートレインです。アルファードと同じく、低価格なガソリン車と、静粛性の高いハイブリッド車は必須ですが、3社の強みを持ち寄り、ホンダからはCR-V e:FCEVに搭載している燃料電池PHEVを、日産からはエクストレイルなどに積んでいるVCターボe-POWERを、三菱からはアウトランダーに搭載しているPHEVを、それぞれラインアップするのはどうでしょうか。