あなたの「働きづらさ」を救ってくれる人はたくさんいる! 「就労支援」に救われたASD女性の真実
発達障害の人への就労支援が年々、広がりをみせています。 発達障害の人の場合、知識や技術をいかして就職することはできても、人間関係などに悩んで職場になじめず、結果として、退職してしまうことがあります。そのような問題を防ぐために、職場定着までをみすえて支援するケースが増えています。 【前編】「発達障害」を隠して就職したほうが有利なの? 就労支援にはさまざまな形式がありますが、基本的な内容や流れは共通しています。『発達障害の人の「就労支援」がわかる本』では、就職活動から職場への定着、生活面まで就労支援のしくみと活用の仕方をイラスト図解。就労支援を利用する当事者はもちろん、その当事者を受け入れる企業側にも好評なロングセラー書から、一部を連載形式でご紹介します。 今回は、就労支援を受ける基本的な流れを解説。 前編<「発達障害」を隠して就職したほうが有利なの? 本人にも職場にも有効な「就労支援」の3つの柱とは>
「就労支援」を受ける基本的な流れ
発達障害の人が企業などへの就職をめざす場合、各センターや各事業所などで、障害のある人への専門的な就労支援を受けることができます。 医療機関や相談機関、就労支援機関などに働きづらさを相談し、その背景を確認しながら、自分に合った就労支援を探していきましょう。 こちらで解説している就労支援は、基本的には、障害のある人へ「職業リハビリテーション」や「障害福祉サービス」として実施されているものです。支援を受けるためには、診断書などが必要になることもあります。医療機関や就労支援機関に相談しましょう。 (1)働きづらさを相談 医療機関やハローワークなどに働きづらさや、その背景に発達障害の可能性を感じることなどを相談する (2)働きづらさの背景を理解する 相談を通じて、本人が働きづらさの背景を理解していく。発達障害の診断の有無など、状況に応じて、自分に合った就労支援機関を紹介してもらう (3)就労支援機関に相談する 専門の就労支援機関に連絡する。予約をとって相談に行き、どのような支援が受けられるか、その内容や条件を聞く (4)支援の内容や利用条件を聞く 就労支援機関で、支援の詳細を聞く。内容や条件、期間、費用などを確認する (5)支援の利用を申請する 支援の利用を申請。診断書などの必要書類を用意して、提出する (6)就労支援を受ける 就労支援機関などに通って支援を受け、就職や職場定着をめざす