【ハイライト動画あり】桐蔭学園が絶対的エース不在の中で連覇、そして5度目の優勝。全国高校ラグビー大会
さらに「東の横綱」は攻撃のギアを上げた。12分、バイスキャプテンFB古賀龍人(3年)が自陣からラインブレイクすると、相手陣10mライン付近からSH(スクラムハーフ)後藤快斗(3年)、SO丹羽とつなぎ、そのままトライ(26-7)。
15分にもモールを形成した後、ボールを左に大きく展開し、WTB西本が2本目のトライを挙げて33-7、21分にもSO丹羽が4連続となるトライを挙げ、40-7として勝負を決めた。
東海大大阪仰星も最後まであきらめず、自陣からアタックを仕掛けると25分にWTB隅田陸斗(3年)、30分にはWTB菊池敬太(2年)がトライを挙げたが、ここでノーサイド。桐蔭学園が40-17で勝利し、2年連続5度目の栄冠に輝いた。
準優勝に終わった東海大大阪仰星の共同キャプテンFL青野寛大(3年)は「接点は相手が上回ってこういう結果になって悔しいが、やり切った気持ちもすごく大きい。3 年生のノンメンバーたちが声をかけてくれて、チームが1つになれた。それは後輩たちに見せることができたし、後輩たちには花園で優勝してほしい」と話した。
桐蔭学園の藤原秀之監督は、「秋はもがき苦しみ、今季はすごいという選手はいなかったが、キャプテンに引っ張られた。ここまで成長したチームは僕の中ではない」。
「(國學院久我山、目黒学院に並ぶ5度目の優勝は)感慨深いですね。決勝戦の勝率がやっと(5勝5敗の)5割にもなった。20年前、初めて花園来て、10回決勝に来て、4分の1優勝したということですから、桐蔭学園もすごくなったと思います」と目を細めた。
昨季に続き、優勝を経験したキャプテンFL申驥世(3年)は、「花園で優勝することを信じて練習を積み上げてきた。苦しい時間が長かったが、最後に優勝できて本当に良かった。仲間を誇りに思う。(胴上げされて)思ったより高くて最高だった。全て報われ。本当に優勝したという実感が湧きた」と破顔した。