新卒入社から3年連続ボーナス増! 貯金額150万円は平均以上、以下のどちらですか?
民間企業の冬のボーナスは、3年連続で前年を上回る見通しです。2023年は「物価は上がるのに給料が上がらない」という暗いニュースを多く見聞きするなかで、ボーナス増は明るいニュースといえます。特に入社してから3年程度経過する方は、「前年からのボーナス上昇」をより実感できるでしょう。 そこで本記事では、ボーナスの支給額に関するアンケート調査の結果や、20代の平均貯金額について解説します。
今年もボーナスが上がる!
みずほリサーチ&テクノロジーズ(株)によると、2023年冬の民間企業の一人当たりボーナスは前年比+2.5%となり、3年連続で増加する見込みです。企業への賃上げ圧力が高まっていること、価格転嫁の進展に伴って企業の経常利益が増益したことを背景に、ボーナスの増加が見込まれています。 また、パーソルキャリア(株)が運営する転職サイトの「doda」が、2023年8月23日~9月1日に社会人1万5000人に対して行った「ボーナス平均支給額の実態調査」によると、ボーナスがあると答えた人の年間平均支給額(2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナス)は107万1000円でした。 実際に、前回調査よりも2万円アップしていることから、ボーナスが増加している企業に勤務している若手社員も「ボーナス増」を実感できているのではないでしょうか。
20代で貯金150万円は優良家計
本項では、「社会人3年目で貯金が150万円あるけど、平均と比較してどうなの?」と感じている、社会人3年目のAさんを例に見てみましょう。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、20歳代の「金融資産を保有していない世帯を含めた金融資産保有額」の平均値は176万円、中央値は20万円でした。 20代で貯蓄額150万円を有しているAさんは、「若干平均を下回っている状況」といえるでしょう。しかし、平均値は外れ値(極端に高い値や低い値)の影響を受けやすい特徴があります。一方、中央値は外れ値の影響を受けにくいため、平均値よりも中央値のほうが参考になりやすいです。 つまり、20代で150万円の貯金があるAさんは優良家計と評価できます。