新型ホンダ・シビックe:HEVが、世界トップクラスのCセグメントであるワケとは
一部改良を受けたホンダ「シビック」のハイブリッドモデルに大谷達也が乗った。 【写真】新型シビックe:HEVの変更箇所など(16枚)
極めて上質なひととき
話題のシビックRSとともにデビューしたマイナーチェンジ版のシビックe:HEVに試乗した。 新型のフロントバンパーは、造形的にはむしろシンプルになったものの、より精悍な表情に生まれ変わってなかなかカッコイイ。また、これまではブラック一色でやや単調だったシビックe:HEVのインテリアカラーにオフホワイトと呼びたくなる明るい色調のグレーが追加されたのも嬉しいニュース。 同じくシビックe:HEVは従来のモノグレードから「LX」と「EX」の2グレード展開に見直すとともに、EXには電動式チルトアップ機構を備えた電動パノラミックサンルーフを標準装備。グレーのインテリアとの組み合わせは、これまでにない圧倒的な開放感が味わえるようになった。 そしてコネクテッド系ではGoogleアシスタント、Googleマップ、Google Playを車載の9インチディスプレイを通じて楽しめるようになったことも注目される。しかも、Googleアシスタントの音声認識はナビゲーションの設定やエンターテインメント系の操作に加え、たとえばエアコンの温度設定なども自然な発話により操作できるようになったので、とても便利だ。 いっぽうで足回りやパワートレインには変更がないとのことだが、あらためてそのステアリングを握ってみれば、1.5リッター直噴ターボ・エンジンを積む標準モデルとは別物のドッシリとして快適な乗り心地が楽しめる。また、走行中にエンジンが始動してもほとんど気づかないほど優れた静粛性で、極めて上質なひとときを過ごすことができた。 ダイレクトでスポーティなシビックRS、そして様々な雑音や振動をシャットアウトしてくれて快適なシビックe:HEVの2台は、いまや国際的なCセグメント・シーンでも2トップを張れるくらい個性的で優れた実力の持ち主だと思う。