トヨタとNTT、「交通事故ゼロ社会」に向けたモビリティAI基盤構築に5000億円投資へ トヨタ佐藤社長とNTT島田社長が共同会見
トヨタ自動車とNTT(日本電信電話)は10月31日、両社共同の記者会見を開催。トヨタ自動車 代表取締役社長の佐藤恒治氏と日本電信電話 代表取締役社長の島田明氏が登壇、「交通事故ゼロ社会」の実現に向けてモビリティ分野におけるAI通信の共同取り組みに合意、両社で協業していくことを明らかにした。 【画像】会場でプレゼンテーションするトヨタ自動車株式会社 代表取締役社長の佐藤恒治氏 これまでNTTとトヨタ自動車は、2017年3月にコネクティッドカー分野での協業を開始。その後、2020年3月には業務資本提携に合意し、スマートシティビジネスの事業化に向け相互に2000億円出資するなどを発表している。 両社は、人中心の考え方をベースに、技術や産業の発展を通じた社会への貢献を目指し、協業を進めてきたとし、今回の協業では両社共通の願いである「交通事故ゼロ社会」の実現に向けて協業をさらに深化させていくとしている。 具体的な共同の取り組み内容としては、「モビリティAI基盤」を共同で開発/運用し、交通事故ゼロ社会の実現に向けた取り組みに活用していく。複数の要素により構成される「モビリティAI基盤」をモビリティ分野での標準化を目指し、両社だけでなく交通事故ゼロ社会の実現という大義に共感する産官学のパートナーに広く活用してもらうことを想定。 同取り組みにおいて、今後両社で2030年までに5000億円規模の投資を見込む。2025年以降モビリティAI基盤の開発をスタートさせ、2028年ごろから様々なパートナーと三位一体でのインフラ協調による社会実装を開始、2030年以降の普及拡大を目指す。
Car Watch,編集部:椿山和雄