決勝は桐蔭学園同級生主将対決に 帝京・青木主将「80分間、全員がファイト」 早稲田・佐藤主将「まだまだ成長できる」
年が明けて1月2日、第61回を迎えたラグビーの大学選手権は東京・国立競技場で準決勝2試合が行われた。1試合目は4連覇がかかっている帝京大学(関東対抗戦2位)と明治大学(対抗戦3位)という昨季の決勝と同カード。2試合目は関東対抗戦全勝優勝の早稲田大学に4季連続の準決勝進出となった京都産業大学(関西2位)が挑んだ。 【写真】トライした選手をもみくちゃにする帝京・青木主将(中央)ら。「接点で勝っていたので守備していても不安はなかった」
帝京、後半開始から3連続トライで決める
帝京大と明治大の勝敗を分けたのは、後半の入りだった。 前半は帝京大が2トライを先制すると、紫紺のジャージーの明治大も2トライを返して14-12で折り返した。 後半、先に得点を挙げたチームが勝利に近づくと思った矢先のことだった。「全力」をテーマに掲げた帝京大は、キックカウンターからFB小村真也(4年、ハミルトンボーイズ高)が抜け出し、最後はCTB上田倭士(2年、大阪桐蔭)が右中間に押さえた。さらに8分にLOカイサ・ダウナカマカマ(2年、大分東明)、17分にLO本橋拓馬(4年、京都成章)とフィジカルの強い2人がトライを重ねて勝負を決めた。 明治大も終盤に2トライを返したが、1PGを加えた帝京大が34-26で逃げ切り、4季連続となる14度目の決勝進出を決めた。
帝京主将「接点で勝った」 明治主将「チェイスでエラー」
大学に入ってから大学選手権で負け知らずの帝京大のキャプテンFL青木恵斗(4年、桐蔭学園)は「80分間、全員がファイトした。試合が始まってから、自分たちが接点で勝っていたので、ディフェンスしていても不安はなく焦ることはなかった。(2点差で迎えたハーフタイムも)自分たちから仕掛けようとチームに伝えて、みんながそれをしてくれたので(3連続トライをして)スコアにつながった」と胸を張った。 「奪還」をスローガンとしていた明治大学のキャプテンNO8木戸大士郎(4年、常翔学園)は、対抗戦に続いて帝京大に敗戦し「相手のディフェンスが厚いのはわかっていたので、キックを有効に使おうとしたが、(キック)チェイスでエラーが起きてしまった。言葉が出ないですね。ホンマに悔しい」と言葉を絞り出した。