モンツァで走行中のセーフティカーがクラッシュ。ドライバーらの無事を確認、週末のF1イタリアGPへの影響はなし
F1のセーフティカーのドライバーを務めるベルント・マイレンダーは、木曜日にモンツァで行われた高速テスト中に、選手権のために特別に準備されたアストンマーティン・ヴァンテージのセーフティカーをクラッシュさせるという難しい状況に陥った。この事故により、週末のレース前に予定されていた定期的なシステムチェックは突然終了することになった。 【写真】2024年F1第16戦イタリアGP木曜日 クラッシュしたアストンマーティン・ヴァンテージのセーフティカー 事故の正確な原因は調査中だが、マイレンダーは高速ラップを走行中にパラボリカに接近した際に、クルマの制御を失ったようだ。ヴァンテージのF1エディションの車両は、ランオフエリアとグラベルトラップを横切って滑っていき、バリアに衝突してテックプロバリアの下に入り込んでしまった。 このインシデントでクルマは大きな損傷を受けたが、幸運にもマイレンダーと同乗者は無傷で脱出することができた。FIAのメディカルカーがすぐに現場に到着して救助活動を行い、ふたりをピットまで搬送した。一方、トラックのオフィシャルは破損したアストンマーティンの回収に取りかかった。この作業により当日のスケジュールは一時中断されたが、幸いなことに全体的な準備に支障は出なかった。 この予期せぬ事故を受けて、FIAは今週末の第15戦イタリアGPへの影響を否定する声明を発表した。 「本日モンツァで、FIAセーフティカーによるコース上での事故が発生した。アストンマーティンは原因を調査しているが、ドライバーと同乗者はふたりとも無事であることが確認されている。サーキットにはもう1台セーフティカーがあり、週末のイベントに影響はない」 セーフティカー自体の救出が必要になることは頻繁にあるわけではないが、迅速な対応と状況への冷静な対処により、イタリアGPの準備はそれ以上の支障もなく続行された。 2000年以来、セーフティカーの任務を非常に有能に遂行してきたマイレンダーにとって、今回の事故は、特にF1のような要求の高い世界では、最も経験豊富なドライバーでさえ調子の悪い日があるということを、謙虚に思い出させるものとなるだろう。 [オートスポーツweb 2024年08月30日]