東京のうまい「年越しそば」ベスト4…《日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社》で味わう「究極の一杯」
府中・大国魂神社『手打ち蕎麦 ほてい家』
江戸時代、蕎麦が名物で、今も数多くの手打ち蕎麦店がひしめく府中の街。同店は駅近くながら閑静な住宅街にある店だ。北海道産の蕎麦粉2種をブレンドして打つ、東京の蕎麦と言えばの二八は香り高く、のど越しもつるりとなめらか。 大甕に作り足してきたかえしに、カツオ節と昆布ダシで作る辛ツユはほんのり甘めで、これが蕎麦によく合い、多めに盛られたせいろもたちまちペロリ。激戦区で4代続く味は伊達じゃない。 蕎麦前も充実しており、平日の夜、週末は参拝後に昼間から3種盛りや天ぷらなどをアテに酒を楽しみ、〆に蕎麦を手繰る人も少なくない。実に使い勝手のいい隠れ家なのだ。
■文化財も多く残る緑豊かな空間
約1900年前に大國魂大神を武蔵国の守り神として祀ったのが起源。縁結び、厄除け、厄払いなどにご利益があるとされる
亀戸天神社『十割江戸そば にし田』
「ボクシングでは無理だったチャンピオンに、蕎麦でなれるといいですよね」と恥ずかしそうに笑う店主・西田さん。元プロボクサーとして活躍した後、第2の人生として選んだのは蕎麦職人への道だった。 修業を重ね、試行錯誤の末に辿り着いたのは栃木県益子産の常陸秋そばを使う十割蕎麦。上品な香り漂う正統派だ。かと思えば、豚挽き肉に芝エビ、とろろをツユに加えエビ真丈をのせた、複雑で濃厚な旨みの天神そばといったアイデア蕎麦も用意する。 そして和食店で腕を振るった経験から一品料理も充実。参道にあるだけでなく、今は彼の味にノックダウンさせられたファンも多い人気店。チャンプになる日は近い!?
■菅原道真公を祀る天満宮
学問の神様・菅原道真公を祀る天満宮で「江戸三大天神」のひとつ。学業成就などを願って多くの人が訪れる。境内の梅、藤、菊も有名 …続く「東京、神社のうまい「年越しそば」究極の一杯…《浅草寺・池上本門寺・川崎大師》味わい深い一品を大公開」でも年越しにぴったりの絶品そばを紹介しています 『おとなの週末』2022年12月号より(本内容は発売時点の情報です)