電車の「運転士」の「仕事内容」や「給料」はどのくらい? 「就職」するには、どのような「勉強」をしたらよいの?
電車の運転士になるには
電車運転士になるための第一歩は、鉄道会社に社員として入社することです。運転士を希望する場合、まずは車掌や駅務員としての業務を経験し、働く中で運転士としての適性が判断されます。適性が認められた場合、国土交通省が指定する「動力車操縦者養成所」に入所し、学科講習と技能講習を受けます。 養成所での訓練は約8~9ヶ月にわたり、訓練を終えた後「動力車操縦者試験」に合格すれば、電車運転士としての資格を取得できるといわれています。なお、電車運転士のほとんどは高校または専門学校を卒業した者であり、大学卒業者は少数派なようです。 ■理系・文系どちらのスキルも必要 電車運転士に求められるスキルは多岐にわたります。まず、安全に運行するためには、物理や数学といった理数系科目の基礎から応用までの理解が不可欠です。 「このカーブを時速何キロで曲がる必要があるか?」や「A地点でブレーキをかけた場合、何秒後に停車するのか?」といった具体的な計算を日常的に行わなければならず、理数系の知識は運転士の基本的なスキルといえるでしょう。 一方、運転士には文系科目の勉強も必要です。事故や故障が発生した際には、自身の置かれている状況や電車の状態を周囲に的確に伝える能力が必要です。 駅で全路線を管理する指令員に対して、簡潔かつ明確に現状を報告し、指示を仰ぐ必要もあります。伝達が不十分だと、事故の対応が遅れるなどして重大な影響をおよぼす可能性があるため、確実に相手に情報を伝えるための日本語力が求められるでしょう。
電車の運転士になるためには特別な免許が必要
電車運転士は、多岐にわたる業務と高い責任感が求められる職業だと考えられます。必要なスキルとして、理系科目の知識はもちろん、文系科目におけるコミュニケーション能力も必要になるでしょう。 一方、運転士は多くの乗客の安全を守る使命感も必要になる職業です。電車運転士を目指したい方は、必要な知識をしっかりと身につけ、実務経験を通じて成長していく必要があるでしょう。 出典 厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag 電車運転士 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部