小さな命を守るため…夜中3時間おきのミルク、手は傷だらけに ガレージ生まれの子猫が成長して、癒やしの存在に
モカちゃん(取材時、生後1カ月)が、X(旧Twitter)ユーザーのシャチ&モカさん(@shachi_moca222)の家に迎えられたのは、今から3年前のことでした。 【ビフォーアフター写真】子猫時代と現在…見違えるほど変化した姿を見る 出会いは、ミルクボランティアさんによる子猫の里親募集を目にしたことがきっかけだったそうです。 「モカは民家のガレージで生まれたあと、母猫が育児放棄をして戻らなくなり、翌日に保護されたのだとか。その後、兄弟たちと一緒に飛行機に乗って遠路はるばるミルクボランティアさんのもとへやって来たと聞きました」 飼い主さんは、モカちゃんとの出会いを懐かしく振り返ります。 「偶然が重なり、私たちのもとに来てくれたモカとのご縁に感謝しています」
小さなモカちゃんの子育てに奮闘
モカちゃんが家にやってきた当初、飼い主さんはお世話に明け暮れました。 「大変だったことは、ミルクをシリンジで飲ませるのが難しく、お互いに苦労したことです。モカは飲むのに必死で、私の手を爪でつかもうとしてくるため、手の甲が傷だらけに。それでも軍手をつけて何とか乗り越えることができました。夜中は3時間おきにミルクを与えなくてはならない日々が続き、体力的にはとても厳しかったです。それでも小さな命を守るためなら頑張ることができました」 一方、嬉しい瞬間も数え切れないほどあったといいます。 「モカがすくすく成長する姿にとても感動しました。どんどん甘えん坊になって、いつのまにか一緒のベッドで眠るのが日々のルーティンに。おもちゃ遊びも大好きで、小さなねずみのぬいぐるみを『投げて』と何度も持って来てうれしそうにしている姿を見ると心から癒やされます」 飼い主さんとモカちゃんは、苦労も喜びもともにしながら、少しずつ絆を深めていきました。
個性あふれるモカちゃん、飼い主さんが伝えたい言葉とは
モカちゃんは、現在3歳1カ月(取材時)になりました。 「モカは、とてもマイペースです。日中はよく寝て、気が向いたときだけリビングに現れてごはんを食べる、まさに自由気まま。細かいことにこだわらず、爪切りやシャンプーもスムーズにさせてくれます。掃除機の大きな音も気にせず、抜け毛を吸われても気持ち良さそうにしています」 一方、遊ぶときは全力投球、エンジン全開になることも。人懐こいところも、モカちゃんの魅力のひとつです。 「遊んでほしいときは、私の洋服のそでを引っ張ったり、足を甘噛みしたりしてアピールするなど、少々、強引なところもあります。でも、人間は大好き。お客さんが来ても人見知りせず、自ら近寄ってクンクンする姿はワンちゃんのようです。すべてがとても愛おしくてたまりません」 毎日、家族に笑顔をもたらしてくれるというモカちゃん。飼い主さんが抱く思いとは……? 「家族みんな、モカのことが大好きです。『いつも私たちを癒やしてくれて本当にありがとう。これからもずっと健康で、楽しく一緒に過ごしていこうね』と伝えたいですね。モカの幸せが、私たちの幸せだと思っています」 モカちゃんと飼い主さん家族は、これからも幸せな時間を過ごしていくことでしょう。 (まいどなニュース特約・梨木 香奈)
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