「ネタバレされても平気?」「映画のエンドロールは最後まで見ない派?」…”昭和なコラムニスト”と”今どきの若者”の「決定的な違い」
ネタバレを気にする人、気にしない人
いまの大学生の意見を聞いてきた。 自分の出た大学サークルに私はいまだに出入りしていて、今年(2024年)夏の合宿でのクイズイベントのために質問した。 【一覧】テレビ局「本当は使いたくないタレント」…ワースト1位は意外な大御所…! ちなみに、ここは漫画のサークルで、昔はふつうサイズだったのだが、いまは巨大化してしまっている。合宿参加者が130人を超えていた。全体数はときどき来る人を入れると300人近いだろうか。大変な数である。 その130人うち途中参加をのぞいた120人に聞いたアンケートで、記名投票なので(だれがどう答えたかをすべて把握できるので)そこそこ信頼できる回答である(まあ、記名だろうが、適当に書くやつは一定数いるのだが、数は減る)。 そのなかで気になった2つの話をする。 ちなみに、漫画好きのサークルなので、「おたく」の人たち(おたく気質を多分に持っている人たち)の多い集団である。 質問に対してイエスかノーかで答えてもらう。 ひとつは「漫画、映画、小説などでネタバレされても比較的、平気である」である。 ネタバレされてもけっこう平気だったら、マルをつけてもらう。 おたく傾向の強い人たちであるから、作品に対するおもいいれが強い人が多いわけで、ネタバレが苦手かとおもったら、意外とそうでもなかった。
いろいろと暗示的な結果
120人中、平気である、と答えたのは55人であった。 半分は超えなかったが46%。 おもったよりずいぶん多い。 いろいろと暗示的な数値である。 そもそも世の中全体で、知らない物語の結末をいきなり知らされてもべつだん気にしない、という人が、意外に多いのかもしれない。 おたくサークルで46%という数字を見ていると、なんとなくそうおもってしまう。 物語の展開や結末を事前に知らされるのはふつうにあることで、人類が集団として存続するためには「物語」は必要不可欠であり、ネタバレはそれとともにある、ということを多くの人がわかっているのかもしれない。もしくは、物語のもっとも大事なところは、ストーリー展開や意外性にはない、ということはサピエンスの共通認識として何万年か保持されつづけている、というあたりで、どうだろう。 話が必要以上に大きくなってしまってますけど。