「ネタバレされても平気?」「映画のエンドロールは最後まで見ない派?」…”昭和なコラムニスト”と”今どきの若者”の「決定的な違い」
映画のエンドロールの場合はどうか
ただ、気にしない人たちは反応せずに静かにしている。 ネタバレされると怒る人は、とても囂しい。 世界の半分が怒って、半分が静かにしていると、ほぼ全世界が怒っているようにしか見えない。 だからネタバレはしないほうがいいとはおもう。 でも、本当に嫌がっている人は全員ではない、ということも意識してもいいかもしれない。 おたく気質の強い若者たちの半分がネタバレしてもそんなに怒らない、というのは彼らは世界をきわめて限定している、ということかもしれない。興味の外で何が起ころうが気にしない、ということである。 そこでもう1つの質問。 「映画終わったあとのエンドロールを最後まで見ていたくない」、イエスかノーか。 私は、つまんない映画をよく見てしまうので(わざと選んでいるわけではないが、何も調べずに映画館に行き、時間が合っているという理由だけで映画を見ることがそこそこあるからだろう)、そういう場合、本編が終わったらすぐ席を立ちたくなる。だから聞いてみたのだ。
えっ、本当?「意外な結果」
でもエンドロールを最後まで見ていなくていいと考える学生は(おたく系の学生は)とても少なかった。 120人中7人であった。6%。 ほぼいない、という感触である。そういう人は特殊な存在だという空気であった。 数値を予想して当てにいくゲームだから、この設問の時「そんなやついるのかー」「ぜったいゆるせなーい」というような声が(まあゲーム大会なので盛り上げようとして調子に乗って言っているのだが)けっこう多かった。 おたく系の若者にとって、「映画のエンドロールの途中で席を立つなんて信じられない」ということらしい。 ここは私にはかなり意外であった。 昔は、映画館は基本、自由席だった。 21世紀になったころから全席指定に変わっていったというイメージである。たしかにこっちのほうが気楽でいいや、とおもったのも覚えている。 まったく途中から見るとか、まったく途中で帰るとかそういうこともあまりなくなった。 昭和のころ、新作を一番館で見るときはきちんと冒頭から見ていたが、二番館、三番館では雑だった。レンタルビデオ店が出現するまでは(1980年代半ばに出現した)、かなり自由に出入りしてもいいものだった。途中でふらっと入ったり出たり、時間つぶしに使って入る人も多かった。 そもそも一番館(ロードショウ)でも自由席で入れ替えなしだからゆるゆるで、前回上映の最後のほうで劇場に入って次回のための席取りをしている人もいた。 きわめて雑だった。