小池都知事が定例会見1月22日(全文3完)都民ファにまたエール送っていきたい
感染拡大の最大の原因は何だと思うか
NHK:NHK『ニュースウオッチ9』の松苗と申します。1都3県に緊急事態宣言が出されてから2週間たちましたけれども、感染拡大は抑えられていません。この間の感染状況や、医療体制の推移についての受け止めを聞かせてください。また、この感染拡大の最大の原因はどこにあると受け止めてらっしゃいますか。 小池:原因については医学的なさまざまな原因などもあるかと思います。最近では変異株がどれぐらい影響があるのか、検体の検査、遺伝子学的な検査なども行われていて、これについては状況は、まだよく分かっていません。一方で、今回2回目の緊急事態宣言が発令されている中において、人々もコロナに慣れてきた部分もあろうかと思います。そして、一方で対処方法についても慣れてきたというところもあろうかと思います。それらを踏まえながらも、残念なことに人流は抑えきれず、そしてまた感染の拡大が止まりきれていない、高止まりの状況であるということであります。ただ、最近の陽性率や発熱相談件数などを見ておりますと、一定の低下ということが認められてきている。だからこそ、私申し上げました、ここは正念場ではないだろうかということです。 そしてまた、都民の皆さま方にはあらためて、このテレワークももう一度徹底してくださいということをお願いし、そして不要不急の外出についても、あらためて申し上げているところでございます。そういう中で、いわゆる第3波かと思いますけれども、今回一番問題は、やはり感染者数よりも遅れて出てくる重症者数が、これまでにない数になっているということであります。そこで、病床の確保ということも、重症者になりますとそれだけ医療資源をかなり掛けていかなければならないということもあり、先ほどご紹介しました、回復期の方を受けていただくというのも、重症者のベッドを空けるための方策であります。 また、軽症や無症状の方々には、ホテル、宿泊療養をお願いしているっていうのも、これもいわゆる第2波とは若干様相は違っております。それから保健所の体制の強化ということを進めておりますけれども、それを上回る感染者数が出ているというのも事実だと思います。そこを、どのように工夫をしていくのか、それぞれ特に特別区の保健所というのは区の担当に基本的にはなっておりますけれども、そこを宿泊療養を確保したり、それからフォローセンターをつくったりと、区と都が連携しながら進めているというのが現状です。いろいろ改善したところと、それと感染者数と、さらには重症者数との関連がうまく結び付くような努力が、これからも必要になってくるというふうにみております。