朝コレを飲んでブランチをとると「長寿遺伝子」が活性化する…簡単にできる「プチ断食」のやり方
■「ときどき食べない」ことが、胃腸の休息につながる 基本的には、プチ断食は毎日実践する必要はなく、「週に3回くらい」が理想ではありますが、それ以下でもまったく構いません。 そもそも摂取カロリー量を減らすための習慣ですから、週にたった1回や2回でも、「やらないよりはずっといい」のです。食事を控える時間も、16時間と明確に決まっているわけではなく、無理をする必要はまったくありません。 逆に「プチ断食よりも、もっと本格的に長期的な断食をしたい」というなら、必ず専門家の指導を受けることが必要でしょう。 ただ、「お腹が空く」という現象は、毎日の習慣から「いつも食事をとっている時間になると、自動的に食欲が高まる」という心理的な場合も多く、本当に空腹感を抱えているかどうかは疑わしいことも多いのです。 その場合、プチ断食が、習慣として当たり前に根付けば、まったくお腹も空かなくなっていきます。 胃腸の休息は非常に大事で、とくに体には「日周リズム」という周期があり、夜になると消化器官はお休みモードに入ります。その休み時間中に食事を入れると、カロリーは保存され、肥満になりやすい。だから、夜食は禁物とされるのです。 夜遅くまで働く現役のビジネスパーソンは、これまでだったら「夜間に何も口にしない」わけにいかない面はあったでしょう。 でも、リモートワークを始めたり、仕事を引退したりしてからは、ご自分でコントロールできる人は増えたでしょう。何より試しにやってみて、少しずつ今までの習慣を変えていけばいいのです。 ---------- 高田 明和(たかだ・あきかず) 浜松医科大学名誉教授 医学博士 1935年、静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。米国ロズウェルパーク記念研究所、ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大学名誉教授。専門は生理学、血液学、脳科学。また、禅の分野にも造詣が深い。主な著書に『HSPと家族関係 「一人にして!」と叫ぶ心、「一人にしないで!」と叫ぶ心』(廣済堂出版)、『魂をゆさぶる禅の名言』(双葉社)、『自己肯定感をとりもどす!』『敏感すぎて苦しい・HSPがたちまち解決』(ともに三笠書房≪知的生きかた文庫≫)など多数ある。 ----------
浜松医科大学名誉教授 医学博士 高田 明和