馬場咲希

三菱電機レディス第1日（25日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72）昨年のプロテストに合格し、日本ツアーの自身2戦目に臨んだ馬場咲希（19）＝サントリー＝が66で回り、工藤遥加（31）＝加賀電子＝と並んでトップと1打差の2位と好スタートを切った。前週優勝のイ・ミニョン（32）＝韓国＝が65で首位。15歳のアマチュア、清水心結（代々木高1年）ら5人が67で4位に並んだ。 初Vを目指す馬場が、納得の表情を浮かべた。プロとして2戦目の国内ツアーを、首位と1打差の2位で滑り出した。 「ロング（ホール）でバーディーを多く取れた。そこのマネジメントをできたのがよかった」 この日のドライビングディスタンス252ヤードは6位。176センチの長身を生かした飛距離で、パー5で3つスコアを伸ばした。1番は第3打を1メートルにつけ、ティーショットをバンカーに入れた9番は第2打で無理をせず、残り89ヤードの3打目をピン横5センチにピタリ。アマだった昨年3月の「Tポイント×ENEOS」第1日に並ぶツアー自己最少の66で回り、「ここまで良いスコアで回れるとは」と笑顔を見せた。 プロ1年目は米下部ツアーを主戦場とし、2週前の「富士通レディース」で国内プロデビュー。初陣は4位で出た最終日に乱れ、14位に終わった。最終18番（パー4）はアマ時代も含めて自己ワーストの「8」を打ったが「学んだことが多かった」と糧にした。「今日は『ボギーを打たない』を課題にし、スコアにつながった」と言い、ボギーは10番（パー4）の1つにとどめた。 今春運転免許を取得したばかりの19歳は前週、ドライブしてリフレッシュしたという。来季の米レギュラーツアー出場権をかけた最終予選会（12月5～9日）に備えるため、今季の国内ツアー出場は今大会が最後。成長した姿を、日本のファンの前で示す。（一色伸裕）