岐阜のローカル線、SL運行復活に「ゴーサイン」 検討委員会が方針
明知鉄道(岐阜県恵那市)で蒸気機関車(SL)を走らせる計画に「ゴーサイン」が出た。実現可能性を探る恵那市の検討委員会が21日、資金調達などの環境を整える条件付きで「運行可能」との方針を示した。リニア中央新幹線の開業を見据え、「観光の起爆剤になる」と期待されている。 【写真】明智駅構内で行われたC12の試験走行イベント=2016年、岐阜県恵那市 運行時期は未定で、今後、市が最終判断したうえで、具体的な準備に入る。準備期間は最短で4年を見込んでいるという。 明知鉄道では、1973年まで前身の国鉄明知線でSL「C12」が走っていた。引退後は市内の小学校に展示されていたが、2013年に明智駅に移設され、現在は駅構内での運転体験などに使われている。 隣接する中津川市にリニア中央新幹線の駅も設置されることから「地域の活性化の目玉に」とSL運行の計画が浮上、昨年11月に設置された有識者らでつくる市の検討委が実現可能性を議論していた。
朝日新聞社