遅いフライトへの変更に応じた私は、約38万円を得た。そんなオファーがあった際の決断方法とは?(海外)
強制的に搭乗が拒否された場合に知っておくべきこと
まれではあるが、座席の明け渡しが強制されることもある。これは強制的搭乗拒否と呼ばれ、オーバーブッキングした航空会社は法的にそうする権利を有している。ただし、航空会社は搭乗拒否する理由を説明し、旅行客の権利と、そのフライトにおいて搭乗を拒否する決断までの道のりを文書の形で示さなければならない。2018年にユナイテッド航空から1万ドル(約150万円)を得た女性の場合、彼女が全乗客のなかで最も安い料金でチケットを買っていたことが、搭乗を拒否する理由となった。
必ず補償が得られるわけではないが、尋ねてみる価値はある
強制的に退去を求められた場合、フライトから除外されたからといって、必ずしも旅行券や払い戻しを受ける権利が生じるわけではない。安全や健康リスクを理由に、あるいはわいせつ行為、破壊活動、違法行為などを理由に搭乗を拒否した場合、航空会社はその旅行者に何らかの補償をする義務を負わない。 またアメリカの運輸省は、機体の変更、重量あるいはバランスの問題、米国以外の場所から出発する飛行機における運賃クラスのダウングレード、チャーター便、乗客30人以下の小型機においては、搭乗拒否に対する代償の提供を義務化していない。 そうは言っても、乗客は航空会社に代償を求めることはできる。そのためのいちばんの近道は、旅行が終わってから、航空会社のカスタマーサービスに連絡することだろう。たいてい、ウェブサイトの「問い合わせ」ページに、そのためのフォームが用意されている。フライトの日時、便名、必要な連絡先のすべて、航空会社のマイレージ会員番号を伝えれば、迅速な対応が期待できる。私の経験では、丁寧な文体で、事実を詳細に説明し、こちらの望みを具体的に伝えた場合、成功率が高い。 私は、受け取った補償にとても満足している。おかげで、今後数カ月は無料で友人や家族に会いに行けそうだ。今年の年末年始の休暇、オーバーブッキングという不運に見舞われたら、近い将来に航空会社の負担で旅行ができるかもしれないと考えてみよう。
Katherine Fan