「天秤にかけられていた」 香妻陣一朗が語る“残留”の舞台裏/LIVゴルフ通信番外編
――LIV側とも話をしましたか? 特に何もないですね。残留発表の2日前ぐらいに、メールで契約書が送られてきて、そこに電子サインして送り返しただけです。 ――来季もLIVで戦うことになって、改めてどんな気持ちですか? ことしも最後のほうは本当にいいゴルフができていて、あのフィールドの中でも戦えていた感覚がありました。ですから来年はもっと上にいけるんじゃないかなと自分でも期待しています。来年はLIVの選手の中でも、もっと目立っていきたいです。開幕まであと2カ月もないですが、そこまでにもうちょっと体を鍛えようかなと思っています。 ――飛距離を上げたいということ? (飛距離が)僕ぐらいの選手はいっぱいいるので、飛ばしというよりは安定感ですね。1年間戦う上での体作り。今もそうなんですが、慢性的に腰が痛くて、なかなかシーズンを通して万全の状態で戦えていませんでした。他の選手を見ていても、体幹が強いなと思うので、全身をもっと鍛えて、体幹を強くしていきたいです。
――具体的な目標は? 自力で残れる24位以内を“マスト”で目指して、その中で優勝でも出来たら最高だなと考えています。 ――「アイアンヘッズ」に新しくチャン・ユビンという韓国人選手が加入しました。彼と面識は? 元々会ったことはなかったですが、韓国ツアーのトップ選手が入ってくるというのはケビンから聞いていました。ユビンはPGAツアーに行くか迷っていたみたいですけど、ケビンが説得して、LIVで戦うことに決めたみたいです。実は、この前のサウジの試合に彼も出ていたので、ケビンとかとも一緒に練習ラウンドしたんですよ。 ――実際に会ってどんな印象でしたか? すごくシャイボーイっていう印象ですね。向こうもあまり英語がしゃべれないので、円滑に話はできていないですけど、「アイアンヘッズに入れてすごくハッピーです」みたいな話をしていました。こちらも「来年よろしくね」というやり取りはしました。 ――どんなプレーヤーでしたか? 飛距離は310か320ydぐらい飛んで、僕よりだいぶ前にいっていましたね。まさにショットメーカーでポテンシャルはすごそう。韓国でNO.1(賞金&ポイントランク)を取ったと聞いてますし、彼が入ってくれたら来年はチーム戦も期待できそうです。 ――他に移籍の噂などは聞いていますか? (トニー・)フィナウが入ってくるとか、ファイヤーボールズ(セルヒオ・ガルシア主将/スペイン)に誰か入ってくるとか、そんな情報が飛び交っています。あと、アンソニー・キムがどっかのチームに入るとか。チームの枠が増える話もあり、その手の情報が先に出ること自体がLIVっぽいですよね。昨年もジョン・ラーム(スペイン)の移籍の噂が流れたとき、ジョンは否定していましたが、結局移籍しましたからね。今流れている噂はけっこう当たるんじゃないかなって、個人的に思っています(笑)。 ◇◇◇ LIVゴルフリーグの2025年はサウジアラビアの「リヤド」(2月6~8日)から開幕予定。まだ全日程の詳細や出場チーム、出場選手などは発表されていないが、新しく韓国での開催も決まるなど拡大傾向にある。