「勉強も筋トレも三日坊主」な人が知らない、「習慣化しやすい時間」の見つけ方とは?
博士はホワイトボードに表を書くと、それをどんどん塗りつぶしていきました。 高橋くんは表を眺めると、「うんうん」と頷きました。 高橋くん:「日によって多少違いますけど、だいたいは合ってる気がします。たしかにこうして見てみると、勉強できる時間ってかなり短いんですね」 博士:「そうなんだよ。毎日その限られた時間内に『勉強しなきゃ』と思い出し続けないと、習慣化できないんだ」 ● 習慣化作りの対策! 『楽に動けるタイミング』の見極め方とは? 博士:「じゃあ対策に入ろう。まずは『楽に動けるタイミング』を見極めます」 高橋くん:「ふむふむ」 博士:「ふふふ。この説明にいい小道具があるんだ」 博士はデスク下の大きな引き出しから、何かを取り出しました。 レゴです。 たくさんのブロックが入った箱と、レゴでできた小さな部屋を机に置きました。 ベッドやお風呂、トイレのある1人暮らしの部屋のようです。 博士「この部屋、僕がつくったんだ。どう?」 博士は誇らしげに聞きました。 「えっと、ディテールにこだわりを感じます」 高橋くんがそう答えると(電子レンジや掃除機など、細かいレゴのパーツが設置されていました)、博士は「やっぱりわかる?」と満足そうでした。
● 「何かの前か後に動く」 習慣化のチャンスは日常の中にある 博士:「まず我々は『だらだらモード』のときはなかなか行動できないので、そのタイミングを避けたいわけです」 博士はレゴ人形をベッドに仰向けに置き、手にスマホのパーツを装着しました。 「だらだらモード」を表現しているようです。 博士:「ここで一つ意外な事実なんだけど、僕たちには『だらだらモードから脱して活動している時間』がけっこうあるんだよね」 高橋くん:「えー、そうですか?僕は家ではずっとだらだらしてる気がするけどなあ」 高橋くんは納得していません。 そんな様子を見た博士は、「でもさ」と言いました。 博士:「ごはんの準備や片づけをしたり、シャワーを浴びたりはするし、出かける前は最低限でも身なりを整えたりもするでしょ」 博士は、レゴ人形をキッチンや浴室に動かします。 高橋くん:「あ、たしかに。人は意外とちゃんと動いているんですね」 博士:「うん。『生活にどうしても必要な行動』は多いから、実は僕たちはけっこうちゃんと活動している。そしてこれは、習慣化にとってチャンスなんだ」 高橋くん:「ん?なんでですか」 博士:「活動しているとき、僕たちは『だらだらモード』の外にいるからだよ。博士:「ベッドでゴロゴロしているときは面倒でも、シャワーを浴びに立ち上がったついでなら、ちゃんとゴミをゴミ箱に捨てられる気がしない?」 ベッドに寝転がしたレゴ人形を立て、浴室のほうへてくてくと動かしました。 その途中には、ゴミ箱のパーツが設置されています。 高橋くん:「あ、そうかもしれないです」 博士:「これが『だらだらモード』を脱した瞬間だよ。こういうタイミングを狙って、習慣化したい行動をするんだ。そうすれば面倒に感じず、スムーズに行動できる」