「あとどれくらい働けるか…」年収103万円は壁ではない? 働き控えの“ラスボス”は130万円の壁? ファイナンシャルプランナー塚越菜々子さんが解説【news23】
アルバイトで働く学生などの場合、親の所得税の控除にも影響が出るため、103万円を意識して勤務時間を減らしているという声が聞かれました。 しかし、年収の壁は他にも… 保育士(パート・30代) 「年収の壁でパート」 ――具体的にいくら? 保育士(パート・30代) 「130万円。扶養から外れて社会保険を払うとなったらもっと稼がないといけないけど、(子育てで)稼ぐ時間が取れない」 調理師(50代) 「私は130万までで働いてるんですけど、いま時給を上げてもらっても年収130万円を超えるので、だから働く日数をセーブするとか」 パートなどで働く主婦に聞くと、意識しているのは「130万円の壁」。企業の従業員数に応じ、年収106万円以上や130万円以上になると年金などの社会保険料の負担が生じることから、この社会保険料の壁こそが、“働き控え”に繋がっているとの指摘もあります。 ■130万円の壁 「11月の勤務は午後だけ」 京都市内の整骨院「かどのGenki鍼灸整骨院」では、社員20人と4人のパート従業員が働いていますが、影響があるのは「130万円の壁」だといいます。 Genki鍼灸整骨院 吉村直心社長 「どちらかというと(影響が)多いのは130万円の壁。できるだけ手取りを多くするために保険に入らなくていいくらいのところで働きたいという方が多いですね。11月になると皆さん調整するのでシフトがうまく組めなかったり」 パートで働く岸さんは、普段フルタイムで働いていますが、11月のシフトを見せてもらうと…。 パート勤務 岸みゆきさん 「11月は減らして午後だけになっているんですが、あとどれぐらい働けるか」 既に午後だけの4時間勤務にするなどシフトを調整していますが、今後さらに勤務を減らす可能性もあるといいます。 パート勤務 岸みゆきさん 「子どもにお金がかかる時期でもあるし、出来れば手取りとして置いておきたい」 整骨院側も、働き控えを解消するためには130万円の社会保険料の壁の見直しが欠かせないと話します。