より鋭く、リニアに、刺激的に進化

新型「ホンダ・プレリュード」のプロトタイプ。

本田技研工業は2024年12月18日、新しいハイブリッドモデルに搭載する予定の新技術「ホンダS＋ Shift（エスプラスシフト）」を発表した。 【写真】注目は「ホンダS＋ Shift」だけにあらず！ ホンダの次世代技術説明会の展示をチェックする（13枚） ホンダS＋ Shiftは、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e：HEV」搭載車において、ドライバーとクルマの一体感を際立たせることを目的に開発された新機能である。 ホンダでは2020年発売の「フィット」のハイブリッドモデルより、車速とエンジンサウンドを連動させる制御「リニアシフトコントロール」を採用している。今回発表されたホンダS＋ Shiftは、そのリニアシフトコントロールをさらに進化させたもので、加速時に加え、減速時にもエンジン回転数をコントロール。実際にシフトアップ／シフトダウンしながら加減速しているような、ダイレクトなドライブフィールを実現している。 さらに、エンジン回転数と同期したサウンドをスピーカーから発生し、エンジンサウンドの音質を高める「アクティブサウンドコントロールシステム（ASC）」や、ASCと同期して鋭く反応するメーター表示などもドライバーを刺激し、爽快で意のままの走りをアシストするとしている。 同システム特徴は以下のとおり。 ●2つのモーターとASCを連動させることで、迫力あるサウンドとともに疑似的にシフトアップ／シフトダウンを演出。メーターの表示もASCと連動し、視覚的にもドライバーを高揚させる。 ●現行e：HEVモデルにも採用されるリニアシフトコントロールを進化させ、全車速域においてドライビングや走行環境に応じた疑似変速を実施。シフトホールドが作動する状態では、運転状態に合わせて最適なエンジン回転数を保ち、再加速時には大きなエンジン発電電力を駆動に活用できる。これにより、アクセルを踏んだ際のモーターの初期応答時間を短縮。レスポンスの向上を実現している。 ●シフトパドルの操作による疑似変速にも対応。有段ギアを操作したかのようなドライブフィールを実現する。 ホンダS＋ Shiftは、2025年発売予定の新型「ホンダ・プレリュード」より、順次導入される予定だ。 （webCG）