伝説のメルセデス・ベンツ「190 E エボII」のレストモッドが2億円オーバー! 理由はAMG創業メンバーの新会社「HWA」が手掛けたからでした
ベースはW201系190シリーズ
ベースとされるのは、メルセデス・ベンツのW201系「190」シリーズ。その基本骨格を生かしつつも、アイコニックな190E 2.5-16 エボリューションIIのデザインランゲージを受け継いで、新時代に向けて再定義したものとのことである。 カーボンファイバー製のボディ構造を採用した車重はわずか1350kgで、マニュアル6速ギアボックスをリアアクスル側に置くトランスアクスル配置により、50:50の前後重量配分を実現したとのこと。そして、フロントに搭載される3LのV型6気筒ツインターボエンジンの最高出力は500psで、最高速度は300km/hに達する。 さらにこの古くて新しいスポーツサルーンには、クライメートコントロールやLEDエクステリアライトなど、当代最新のクルマに求められる便利な装備も用意されるとのことである。
ドイツ初の本格的コンクール・デレガンスの公式オークションで初お披露目
6月に概要が公開された「HWA EVO」は、もともとはAMG生誕の地としても知られるドイツ・アファルターバッハにあるHWAの主要施設内で生産され、その製造工程は詳細に記録されることになっている。 とくにこのほど発表された個体は、そののち100台が生産予定であることを示す最初の1台となるため、製造段階においても特別な注意が払われるとのことである。 HWAアーカイブには原本が保管され、一部の書類には署名入りのコピーが添付される。第1号車はオプション装備なしで売り出されるが、購入者はHWAが製造枠の確保とファクトリーの空き状況を確認し次第、エクステリア/インテリアのカラーやその他の項目についてオーダー主と意見を交換し、車両の仕様をさらに発展させることができるという。 ただしオプションを選んだ際のエキストラは、このオークションにおける落札価格には含まれず、HWAから別途請求されることになる。 この種の少量生産メーカー/コンストラクターでは、生産モデルの第1号がメーカー側で保有されることが多い。でも、これまで「CLK-GTR Straßenversion(ストリートバージョン)」や「CLK-DTM AMG」、「SL65 AMGブラックシリーズ」などでも発露された、メルセデス・ベンツとAMGの歴史にその名を刻んできたHWAの「DNA」が創りあげた新生レストモッドHWA EVOは、その内容に相応しいステージで世界初公開されると同時に、販売まで行われることになった。
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