クミン風味の里芋ガレットを洋梨のお酒で。
フランス料理とワインを愛する料理家。平野由希子さんがお送りする 季節のおつまみシリーズ。今回は秋のおつまみにふさわしいこちらの一品。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 休日のお昼やちょっとしたおつまみにもいい里芋のガレット。ガレットといっても粉はほんの少し、熱々の里芋を潰したところに片栗粉とチーズ、クミンを加えて平たくして焼きます。チーズとスパイスが香ばしく、外はカリカリ、中はねっとり、里芋の風味。 板谷由夏と平野由希子、大人が楽しむル・クルーゼ時間。 粘りのある里芋は少々手強い印象があるかもしれませんが、皮に1本切り目を入れて火を通すとつるり、というより、かぱっという感じに皮がむけます。こうして火を通した里芋は塩とクミンをつけて食べるだけでもいいおつまみに。 ガレットには洋梨のスパークリングワイン、ポワレを。昔ながらの製法にこだわったナチュラルポワレは数年前からじわじわと人気上昇中。秋のおつまみにふさわしいゴールドの色調、穏やかなおいしさに満ちたワインです。
里芋ガレット
<材料 1枚分> 里芋 150g(中サイズ2個) 片栗粉 大さじ1と1/2 クミンシード(ホール) 小さじ1/2 パルミジャーノチーズ 大さじ1 塩、こしょう オリーブオイル 大さじ1強 1. 里芋は1本切り込みを入れて、蒸し器で蒸す。もしくは湯で柔らかくなるまでゆで、皮をむく。 2. 木ベラなどで潰し、片栗粉、クミン、チーズ、塩、こしょうを加えて混ぜる。 3. フライパンにオリーブオイルを熱し、2の生地を加える。中弱火で焼きながらゴムベラで伸ばし、厚さ1センチ程度になるように形をととのえる。こんがりとした焼き色がついたら、返して、反対側もこんがりと焼く。
●平野由希子 フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖』などがある。instagramは@8yukiko76hirano 料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com 愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir