雪山に慣れるために挑戦しやすいルートを紹介『雪山日帰りルート16』【後編】
コースタイム
4時間20分。
総距離
8。5km(ロープウェイ終点より)。
アドバイス
積雪が多いときはスノーシューやワカンがあったほうが足が沈まないので快適に歩くことができる。 ヘブンスそのはらスノーワールドではスノーシューのレンタルも行なっているので確認してみるといい。
アクセス
東京方面からは、中央自動車道飯田山本ICより約14㎞、およそ20分でヘブンスそのはらスノーワールド に到着。 大阪や名古屋方面からは、中央自動車道園原ICより950m。およそ2分で到着する。
【15.蛇峠山】国道から簡単にアクセスできる隠れた名山
長野県の南部にある阿智村、阿南村、平谷村の境に位置する隠れた名山。日本百名山を執筆した深田久弥が書いた「百名山以外の50名山」にも名を連ねている。 ルートは車道と登山道が入り組んでおり、難しい箇所はない。山頂付近にはかつて武田信玄が使用したと伝わる狼煙台跡がある。 「この山は深田久弥氏が茅か岳で急逝する直前にピークを踏んだ山としても知られています。標高は1、664mと小ぶりな山ですが、適度な積雪があるので十分雪山歩きを堪能できます。冬は国道沿いからスタートするのがおすすめ。狼煙台から広がる。南、中央、北アルプスが一望できる大パノラマを楽しみましょう」(アルルスポーツ・羽場崎さん)。 山頂へ向かう蛇峠遊歩道の入り口。林道から外れて樹林帯のなかへ入っていく。厳冬期になると積雪があり、辺り一面が雪に覆われる。
コースタイム
4時間。
総距離
7。5km。
アドバイス
積雪が多いときはスノーシューやワカンがあるといい。 ところどころ凍結したアスファルト道も通るので、積雪が少なくてもチェーンスパイクなど簡易クランポンがあると安全で歩きやすい。
アクセス
名古屋、大阪方面からは、中央自動車道園原ICより約21㎞。 東京方面からは中央自動車道飯田山本ICより約20㎞。 いずれもおよそ30分で治部坂高原スキー場に到着する。
【16.木曽駒ヶ岳】冬のアルプスを歩く、本格的雪山登山の入門コース
駒か根ロープウェイを利用して中央アルプスの日本百名山をめざす。ロープウェイの終点、千畳敷駅から一歩外に出ると、すぐそこが標高2、612mの雪山の世界だ。 真っ白な千畳敷カールを登り山頂へ向かう。降雪があると千畳敷カールは雪崩が発生するので、天候はしっかりチェックしよう。 「雪の急峻なルートや気象条件の悪い冬の稜線など、冬の登山で体験する要素が適度に体験できる、初めて本格的な雪山を楽しむには最適なコースです。稜線に立つと南アルプスをはじめ、北アルプス、八か岳、御嶽山も望めます。ホテル千畳敷を利用して、1泊2日で三ノ沢岳まで楽しむことも可能です」(アルススポーツ・羽場崎さん)。 乗越浄土から見下ろす千畳敷カール。スタート地点からここまでに現れる八丁坂の登り下りは、アイスアックスとクランポンが必携。