雪山に慣れるために挑戦しやすいルートを紹介『雪山日帰りルート16』【後編】
コースタイム
4時間。
総距離
4。5km。
アドバイス
積雪状況により6本爪クランポン以上の装備が必要。トレッキングポールを持つといい。 スノーシューがあれば深雪の上も歩けるので、ルートの途中で遊べるエリアがさらにひろがる。
【13.権現山・蓬莱山】つなげて歩く見晴らしの良いルート
武奈か岳からさらに南の位置に連なる比良山地の二座をつなげて歩く見晴らしのいいルート。下山にロープウェイを使える嬉しい行程だ。 まず権現山の西側にある平バス停から出発し、アラキ峠をすぎると、ほどなくして権現山に到着する。 「出発から一時間半ほどで権現山の山頂に着くや否や、視界に琵琶湖が飛び込んできます。そこから蓬莱山に向かって緩い登り下りを歩きましょう。右手には絶えず琵琶湖と鈴鹿山脈を確認することができます。途中にある小女郎か池では凍結した池の上を縦横無尽に歩き回ることができ、これも楽しみのひとつです」 (ロッジ大阪・織田さん)。 蓬莱山に到着したらスキー場の脇を歩いて打見山へ向かう。ここからびわ湖バレイロープウェイを使えば、一気に山麓駅まで下ることができる。 紹介した行程では下山時にロープウェイを利用するが、逆回りでスタート時に乗車すれば、条件次第で雲海を楽しむこともできる。
コースタイム
5時間30分。
総距離
6。5km(ロープウェイまで)。
アドバイス
6本爪クランポン以上の装備が必要。アイスアックスではなくトレッキングポールを準備するといい。 積雪状況に合わせてスノーシューを持っていくと、さらにルートを楽しむことができる。
アクセス
JR湖西線堅田駅より平バス停まで40分。 帰りはロープウェイ山麓駅のそばにあるびわ湖バレイバス停からJR湖西線志賀駅まで約10分。
【14.富士見台高原】らくらくアクセス、低リスクで霧氷を楽しむ
富士見台高原は、長野県と岐阜県の県境にあり、スノーシューツアーを楽しめるエリアとしても人気が高い。 スタート地点は、ヘブンスそのはらスノーワールドのゴンドラとリフトを乗り継いだ先のゲレンデトップ。林道などを利用して比較的なだらかなアップダウンを繰り返しながら、標高1、739mの富士見台に向かおう。 「名古屋市から約1時間半で樹氷の世界にアクセスできる好立地がおすすめポイント。富士見台までの行程で、カラマツの林に現れる霧氷など雪山を堪能できる絶景が広がります。積雪が多いときはスノーシューがあると便利で、笹原の上を自由自在に歩いてスノーシューハイキングを楽しみましょう。稜線では南アルプス、北アルプス、御嶽山、白山などを望めます」(アルススポーツ・羽場崎さん)。 富士見台へ向かう途中、カラマツ林につく霧氷を鑑賞しながら林道を歩いていく。危険箇所はないが、天気がいい日を狙って計画しよう。