春が待ちきれない! 〈ベントレー〉コンチネンタルGTシリーズ
まさに先週(6月27日)、流麗にしてハイパフォーマンス、これもまた試乗が実に楽しみになる期待のラグジュアリーモデルがジャパンプレミアされたのでさっそくシェアしたい。〈ベントレー〉の新章となる、第4世代のコンチネンタルGTシリーズだ。
新しいコンチネンタルGTは〈ベントレー〉史上最もパワフルな諸元を持つ、プラグインハイブリッドモデルとなった。実に最高出力782PS、最大トルクはなんと1000Nm(!)の“ウルトラパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレイン“を採用している。この数字は同社のシグニチャーであったW12型エンジンの諸元をはるかに凌いでいて、参考までに書いておけば、W12型のソレは652PS/900Nm。あらためてピュアな内燃機関だけでよくぞソコまで、な、モンスター級エンジンではあったのだけど、新型の1000Nmの4ケタ台トルクをいったん見てしまえば、想像だけであっさりヨダレが出そうになるというもの。 ちなみに、ハイパフォーマンスモデルである新型コンチネンタルGTスピードは、今回、世界で最も深いノルウェーのルフルケトンネル(海中トンネル)にて、335㎞/hの非公式“水中速度記録”を樹立したという発表も意気揚々となされた。ま、これはUK流の茶目っ気?
4.0ℓV8エンジンに190PSのモーターを組み合わせた完全新設計のパワートレインは、0-100km/h加速わずか3.2秒と弩級なことは疑いようがない。それだけでなく、81kmものEV走行も可能で(EUドライブサイクル)、総航続距離はなんと859kmというから、大陸をクルーズするのだってこなしてしまうのだ。ちなみに今回、これも〈ベントレー〉としては史上初の、クーペと同時にコンバーチブルのGTCも発表されている。しつこいようだがオープンルーフでも1000Nm! よ、よすぎる……。
ナカミの進化も去ることながら、外観も、そしてインターフェースも全く新しくなった。まず、1950年代以降、はじめてシングルヘッドランプを採用していること。〈ベントレー〉といえば楕円の4灯ヘッドランプがアイコンであったけれど、新型は、楕円モチーフは踏襲しつつ、シングルライトに直線のライトを貫いたような、潔い形状に変更された。しかし、120ものLEDランプを持つライトの中身は、お馴染みのカットガラスでダイヤモンドやジュエリーのような輝きを湛える。グリルやバンパーあたりを一体成型とすることで、余計な断面を抑え、この輝きを壊すことのないような世界観を表現していることにも注目したい。