<春風と共に>選手紹介/9 天理・河村拓民右翼手/智弁学園・前川右京右翼手 /奈良
◇活躍する姿を見せたい 天理・河村拓民(たくみん)右翼手(2年) 公式戦8試合に出場し、打率はチーム屈指の4割越え。近畿大会決勝・大阪桐蔭戦では、一回表に低めの変化球を豪快に振り抜き先制の2点本塁打を決めた。「皆がいてくれたお陰で打てた球」 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 入学当初は練習試合などであまり打てずに悩んでいたという。そんなときに声を掛けてくれたのが北野樹前主将。球を打った後の動作や手首の返し方など、細かな部分までアドバイスしてくれた。2019年秋ごろから強い打球を打ち返せるようになった。 野球を応援してくれている祖母と曽祖母がいる。足の悪い祖母は、センバツを見に行くためにリハビリに励んでいるといい、「自分が活躍して絶対に喜ばせてあげたい」と練習にも熱が入る。 ◇成長を続けて上目指す 智弁学園・前川右京右翼手(1年) 2019年夏の甲子園で4番を任された1年生スラッガー。新チームでも公式戦8試合でチーム最多の6本塁打、17打点、打率5割8分6厘と群を抜くが、「てんぐでいたら成長は止まる。さらに上を目指す」と油断はない。 「どっしり構える4番になりたい」。近畿大会で秋の公式戦を終えた19年11月2日時点の体重は77キロだったが、その後、1日8食食べるようにし、現在は10キロ以上増えた。特に下半身の筋力が増し、打球の勢いがついてきたと実感する。 守備は一塁手から外野手に代わり、「エラーは許されない」。冬の間に一球一球を大切に守備練習に励んでいる。野球以外に得意なスポーツは卓球。