世界ランキングツアー “格下”英国ツアーが承認されて、リブゴルフの申請が却下されたのは何故なのか
今年1月末、PGAツアーが米コンソーシアム「SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)」とパートナーシップを締結し、PGAツアー・エンタープライズの創設を発表した。以来、リブゴルフをサポートするサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」の動向は、あまりニュースにはならなくなっている。PGAツアーとPIFの統合話は遅々として進まず、膠着状態にある。しかし、リブゴルフ選手の動向は、相変わらずゴルフ界の関心事のようだ。【舩越園子/ゴルフジャーナリスト】 【写真】マキロイが「賢い」「とてもラッキー」と評したPGAツアーからリブゴルフに移籍した選手
リブゴルフ選手16名が出場
ここ数日、米ゴルフ界の話題を独占していたのは、まもなく始まる今季2つ目のメジャー大会、全米プロゴルフ選手権(5月16~19日、米ケンタッキー州バルハラCC)に何名のリブゴルフ選手が出場し、どんな顔ぶれになるかだった。 5月7日、全米プロを主催するPGAオブ・アメリカは今年の出場選手リストを公開。そこには計16名のリブゴルフ選手の名前が記されていた。 ジョン・ラームやブルックス・ケプカ、フィル・ミケルソンなどそのうちの10名は、規定されている13項目の出場資格のどれかを満たしている。一方、いずれの出場資格も満たしていない残りの6名は、PGAオブ・アメリカから特別招待を受けての出場となる。 近年の全米プロは「世界ランキングのトップ100すべてが一堂に会する世界最高レベルの大会」を謳っており、13項目の出場資格に該当していなくても世界ランキングの上位100位以内であれば、PGAオブ・アメリカは招待状を送っている。 特別招待を受けたリブゴルフの6名のうち、パトリック・リード、ルーカス・ハーバート、アドリアン・メロンクは今なお世界ランキングのトップ100圏内にとどまっており、ディーン・バーメスターは昨年のDPワールドツアーで2勝、ダビド・プイグは今年2月にアジアツアーで通算2勝目を挙げるなどの実績があるため、彼らが特別招待を得たことへの異論反論は聞こえてこない。