宮城野親方が希望する部屋再興に「待った」?夏場所終了後に愛弟子たちが「大量引退」危機
「大相撲夏場所は、横綱照ノ富士を筆頭にした『役力士』の大量休場、十両以上で10人もの休場力士が出る異常事態が問題視されましたが、それ以上に“根が深い問題”があるんです」(古参の相撲記者) 美女と朝まで痛飲、酔ってファンへ「フォー!」…白鵬「はっちゃけ過ぎパリピ現場」写真 部屋の無期限閉鎖処分を受けている大相撲の宮城野親方(元横綱・白鵬)が再び土俵際まで追い込まれているという。 2月に元前頭・北青鵬(ほくせいほう)の暴力問題が発覚し、宮城野親方はその監督責任を問われ、2階級降格。部屋も閉鎖され、伊勢ヶ浜部屋に転籍し、部屋付き親方となった。 反省と部屋の再興をかけて「とにかく毎日稽古をして汗をかこう!」と、自ら白回しを締めて連日稽古場でこれまでにない熱心な指導をおこなってきたが、12日に東京・両国国技館ではじまった夏場所の初日から旧宮城野部屋に所属していた力士19人中、10人が大量休場。関取経験者(炎鵬、川副)はケガが理由で休場したが、他の8力士は「そのまま場所後に引退する可能性が高い」(前出の記者)というのだ。 宮城野部屋の閉鎖が決まった後、受け入れ先が二転三転した。多くの力士を受け入れることや、現役時代から日本相撲協会執行部に盾をついてきた宮城野親方を抱えることを拒否する部屋もあったことがその理由だが、最後は一門のトップである伊勢ヶ浜部屋(元横綱・旭富士)が受け入れた。 ◆旧宮城野勢の力士に待っていた“劣悪“な環境 「この5月場所がはじまる前に旧宮城野部屋勢の伊勢ヶ浜部屋への引越しは完了しました。関取衆は一人部屋などが用意されますが、他の力士たちは部屋の大広間などが寝床になります。ところが旧宮城野部屋の力士が大量に移籍してきたことによって、伊勢ヶ浜部屋では力士たちの寝る場所がなくなり、地下のトレーニング場や上がり座敷(親方が力士の稽古を見守り、指導するための板の間)が寝床になっているそうです。 部屋の閉鎖が決まってすでに1人が引退したのですが、旧宮城野勢の力士にとって伊勢ヶ浜部屋での環境はかなり劣悪で、夏場所後に大量引退となっても何ら不思議はない」(別の相撲担当記者) さらに追い打ちをかける出来事が起こった。宮城野親方が手塩にかけて育成してきた「令和の怪物」こと、西十両8枚目の伯桜鵬(はくおうほう)が8日目(19日)に休場を発表した。2日目(13日)の取り組みで右上腕二頭筋を断裂しながら出場を続けてきたが……。 「休場の理由が新型コロナ感染症で、約5日間の安静加療が必要というものでした。13日目(24日)に復帰して白星をあげましたが、弟子がコロナに感染したことについても、宮城野親方の管理責任を問われる可能性が高い。コロナがだいぶ収まった今、コロナの感染は『自己責任』という見方が一般社会では定着してきましたが、相撲界ではそうはいかないと思います」(別の相撲担当記者)