「ルミネス」25年5月再開 地震で被害、富山北部の商業施設 アルビス、25年秋までに3店建て替え
●複数のテナント棟も整備 能登半島地震の被害を受けて解体された富山市中田1丁目の商業施設「大広田ショッピングセンタールミネス」が来年5月にも建て替えて営業を再開する予定であることが分かった。食品スーパー「アルビス」(射水市)が約10億円をかけて新店舗のほか、複数のテナント棟を整備する。29日、富山新聞の取材に応じた池田和男社長は「1日でも早くオープンさせたい」とし、11月にも建設に着手する方針を示した。 【写真】来年5月にも営業が再開するルミネスの建設予定地=28日、富山市中田1丁目 ルミネスは敷地面積約7700平方メートルで、震災前までは核店舗の「アルビスルミネス店」のほか、衣料品店や100円ショップが入居していた。1992年の開業以来、地域住民に多く利用されてきた。 地震ではスプリンクラー管が損傷し、店内に水が流れ出るなどの影響があったため元日から休業。建物も老朽化していたため、2月末でいったん閉めて建物を解体、更地とし、建て替える計画を決めた。池田社長は、「修繕する時間とコストを考えると、新しい店舗をつくる方がいいと考えた」と強調した。 新たなルミネスは、投資額約10億円を見込み、売り場面積約2千平方メートルのアルビスのほか、3、4社が入居できるテナント棟を建設する。テナントに関しては「物販や飲食など毎日の中で利用できるような業態を入れる」(池田社長)計画だ。11月にも地鎮祭を行う。 ルミネス周辺には、ドラッグストアやディスカウントストア、別の食品スーパーなど競合が多く立地している。池田社長は「生鮮品を充実させ、イートインスペースや授乳室など利便性の高い設備を整えることで差別化を狙える」と地震からの再出発に自信をみせた。