このままではマズイ…。アーセナル、冬の放出候補6人。冨安健洋も危ない? 移籍の可能性がある男たち
DF:キーラン・ティアニー(スコットランド代表)
生年月日:1997年6月5日 24/25リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト アーセナルのトップチームに所属する選手の中で、最も冬の移籍市場で移籍する可能性が高いのはキーラン・ティアニーだろう。 このスコットランド代表DFはオレクサンドル・ジンチェンコが加入した2022/23シーズンから大きく序列を下げている。ジンチェンコの加入によって、アーセナルの左サイドバック(SB)には、状況を見ながら外と内のレーンを取る「偽サイドバック」のタスクが与えられることが主流となり、この戦術的な変更に順応することができなかった。 オーソドックスな左SBであるティアニーは、豊富な運動量とスピードを活かした左サイドのアップダウン、高いクロス精度に定評がある選手だ。この特長を偽サイドバックの戦術では活かしにくく、ミケル・アルテタ監督によって何度かそのタスクを与えられたが、慣れない中央でのビルドアップ参加から失点に関与するなど、期待に応えることができなかった。 構想外となった昨季はレアル・ソシエダへと1シーズンの期限付き移籍となり、今夏にも完全移籍での放出が模索されたが、ユーロ2024(欧州選手権)でハムストリングの怪我を負ったことで実現とはならなかった。現在は徐々に怪我が回復傾向にあり、順調に物事が運べば、冬の移籍市場でアーセナルから移籍することになるだろう。
ラヒーム・スターリング(元イングランド代表)
生年月日:1994年12月8日 24/25リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト ラヒーム・スターリングのアーセナル移籍は今夏の移籍市場で最大のサプライズだったと言っても良いだろう。しかし、現時点では加入が最大のトピックで、ピッチ上では苦労しているように見える。 特に難しいのが守備面での評価だ。アーセナルのウイングには、他のクラブ以上に豊富な運動量が求められており、相手の最終ラインに対しては深い位置までボールを追いかけ、自陣での守備時はプレスバックしてサイドバック(SB)同然の守備を行う。 これをブカヨ・サカやガブリエウ・マルティネッリ、レアンドロ・トロサールらは真面目にこなすが、スターリングの守備には一貫性がない。しっかりと周りを見ながら守備を行う時もあれば、明らかに遅れた守備対応にもなるケースもある。 多少は守備が軽くても、攻撃面でお釣りが来るような選手であれば、目を瞑ってもよいかもしれないが、現時点でスターリングは違いを作り出すほど絶対的な選手ではない。むしろ、途中出場が多い中で後手を踏むようであれば、僅差の試合になればなるほど起用を躊躇する可能性がある。 2-2の引き分けに終わったリバプール戦が起用を躊躇した代表的な試合で、ミケル・アルテタ監督はマルティネッリに代わってスターリングではなく、イーサン・ヌワネリを起用した。現在17歳のヌワネリはカラバオ・カップの2試合で計3ゴールを決めるなど、着実にアピールを続けており、彼が今後さらに台頭して出場機会を増やす可能性もある。 ヌワネリが台頭することは、スターリングの出場機会が減ることとほぼ同義で、冬の移籍市場前後でのプレータイム次第では、半年間で契約が打ち切りとなる可能性もあるだろう。
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