このままではマズイ…。アーセナル、冬の放出候補6人。冨安健洋も危ない? 移籍の可能性がある男たち
DF:オレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ代表)
生年月日:1996年12月15日 24/25リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト 2022年夏にガブリエウ・ジェズスとともにマンチェスター・シティから加入したオレクサンドル・ジンチェンコの序列が下がっている。 ミケル・アルテタ監督の中での優先順位が低いことがわかる決定打となったのが、リバプールとの第9節での起用法だ。最終ラインに怪我人が相次ぐ中で、指揮官は右サイドバック(SB)に中盤が本職のトーマス・パーテイ、左SBにユリエン・ティンバーを起用した。 この試合で76分にティンバーが足を痛めて交代となってからもジンチェンコに出番が訪れることはなく、アルテタ監督は18歳のマイルズ・ルイス=スケリーを抜擢。ウクライナ代表DFからすると、対人能力の低さからモハメド・サラーに対して分が悪いのは明らかだったが、最終ラインが壊滅状態にあっても起用されなかったのは、彼が難しい立場に置かれているからだろう。 今シーズンはティンバーが約1年間の離脱から復帰し、リッカルド・カラフィオーリも加入したことから左SBの選択肢が増えている。その中でチームは夏の移籍市場で同ポジションの選手を放出しておらず、冬の移籍市場でジンチェンコの放出に踏み切る可能性も十分にある。 加えてアーセナルの最終ラインにはベン・ホワイトやティンバー、ヤクブ・キヴィオル、冨安健洋ら複数のポジションをこなせる選手が多いが、ジンチェンコは左SB以外では計算できない。となれば、ベンチに置いておく意味はあまりなく、週給15万ポンド(約2850万円)という高い給与も相まって、放出候補の筆頭に挙がっても不思議ではない。
DF:ヤクブ・キヴィオル(ポーランド代表)
生年月日:2000年2月15日 24/25リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト ヤクブ・キヴィオルの評価は難しい。ボランチとセンターバック(CB)、左サイドバック(SB)でプレーできる万能性があり、アーセナル加入後から一度も負傷離脱をしていない怪我への耐性もある。 この情報だけを踏まえると「頼もしいサブ」と評価しても良いだろうが、いざピッチに立つと不安さを覗かせる。特に強豪相手になると脆さをみせてしまうことが多く、昨季のバイエルン・ミュンヘンとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)1stレグでは、ドイツ代表FWレロイ・サネ相手に後手を踏み続けて前半のみで交代となってしまった。 その一方で格下相手では存在感を発揮することが多く、プレストン・ノースエンドとのカラバオ・カップ4回戦では見事なクロスから2アシストを記録した。 稼働率の高さという圧倒的な強みがあるキヴィオルを控えに残しておくのは、長いシーズンを戦う上では理にかなった選択になるだろう。ただ、冨安健洋をはじめ、約1年間の怪我から復帰をしたユリエン・ティンバーや今夏に加入したリッカルド・カラフィオーリらが万全なコンディションであれば、序列が一気に下がるのも事実だ。 現状は彼らの稼働率に不安が多いことから、ミケル・アルテタ監督の中で選択肢の一つになっているが、全体的なクオリティが足りていないことも確かだろう。冬の移籍市場で関心が持たれているイタリア方面のクラブに売却し、その収益で他の選手を獲得する可能性もゼロではない。