【楽天】藤井聖、第1子誕生明かす「活躍しなきゃいけない」来季目標はキャリアハイ
もっともっと、高みを目指す。楽天藤井聖投手(28)が6日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2400万円増の3700万円で来季年俸を更改した。 今季は4月から先発ローテーションに定着。自己最多&チームトップタイの11勝をマークした。東洋大時代から交際していた一般女性と21年に結婚し、今年1月に第1子となる長男が誕生したことも公表。公私ともに順調な左腕が、キャリアハイに照準を合わせて来季に挑む。(金額は推定)。 ◇ ◇ ◇ 大ブレークを果たした左腕からは、幸せオーラがあふれていた。契約更改を終えた藤井は、終始穏やかな表情で会見に臨んだ。2400万円増の年俸3700万円でサイン。今季年俸1300万円から3倍とはならなかったが「大満足の、たくさんいい評価をしていただきました」と、ほくほく顔だった。 危機感を抱いて迎えたシーズンだった。昨季までのプロ3年間で通算4勝。1軍での地位を確立できずにいた。「背水の陣という思いで、すごいプレッシャーの中で臨んだ」。4月から先発ローテーションに定着すると22試合に登板。自己最多&チームトップタイの11勝(5敗)、防御率2・93をマークした。 20年ドラフト同期の早川と同じ数の白星を挙げ、チームの勝ち頭を担った。「彼と並んでチームトップになれたのはすごいうれしいですし、光栄なことかなと思います」。同じく同期の内を含めて切磋琢磨(せっさたくま)し、欠かせない戦力に成長。交流戦初優勝の原動力になった。 東洋大時代から交際していた長野県出身の一般女性と21年に結婚し、今年1月に第1子となる長男が誕生したことも公表した。「やっぱり守っていかなきゃいけないなっていう思いと、そのためには活躍しなきゃいけないっていう思いで今年臨んだんで。それが成果として表れたんで。来年以降もより一層って感じです」と、言葉に力を込めた。 来季の目標は「キャリアハイ」だ。「全項目においてキャリアハイの数字を残せるように。今年に慢心することなく、今年以上の成績を残せるように」。自身初の規定投球回をクリアした上で「今年の11勝を上回る12勝以上を目指してやっていきます」。“まさるパパ”が2年連続で好成績を収め、チーム内で不動の地位を築く。【山田愛斗】