愛知・豊橋市の新市長「新アリーナ中止」断言 バスケ・三遠ネオフェニックスの“プレミア”参入取り消しも
プロバスケットボールチームの新本拠地の予定
こうした状況に困惑しているのが、豊橋市に拠点を置くプロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」。 昨シーズンは中地区で初優勝を果たし、今シーズンも現時点で首位。 再来年にスタートするトップリーグ「Bリーグ・プレミア」への参入が決まっていますが、条件のひとつが、5000人を超える収容人数など一定基準を満たしたアリーナの確保です。 現在、試合会場となっている豊橋市総合体育館は収容人数3000人。老朽化も問題となっていて、フェニックスは新たな本拠地の確保を前提にBプレミアに参入した経緯があります。
三遠ネオフェニックス「アリーナの必要性に理解を」
新アリーナ計画がとん挫すれば、チームの「プレミア入り」も取り消しになる恐れがあります。 「Bプレミア参入において、新アリーナの建設は必須と考えています」(三遠ネオフェニックスのコメント) 三遠ネオフェニックスは、メ~テレの取材に対し、長坂新市長にアリーナの必要性を訴えていく考えを示しました。 「BリーグやBプレミアの現状を丁寧に説明させていただき、アリーナ建設の必要性について、ご理解いただけるよう働きかけていきます」(三遠ネオフェニックスのコメント)
三遠ネオフェニックスの「ブースター」は
こうした状況に、フェニックスのファンは――。 「アリーナの(整備は)、順調に進んでいると感じていたので、『まさか』というところなんです」 静岡県湖西市から応援に駆け付けているという神谷育江さん。 チームのファン「ブースター」歴は8年です。 「たぶんBリーグのチームの中で、三遠ネオフェニックスが唯一、県をまたいでいるチーム。『三遠』というのは東三河と遠州という意味なので珍しいと思う。私は遠州側なので(豊橋とは)他県民になるが、応援しているおかげで豊橋の友達もすごく増えたし、豊橋のお店にもすごく行くようになったんです。すごく楽しいし、活力になります」(神谷さん)
「どんな状況でも応援を続けたい」
新アリーナに対する逆風にショックを受けていますが、ファンが批判的になることでチーム全体のイメージ低下につながってしまう可能性があるとして、「どんな状況でも応援を続けたい」と話します。 「やっぱり自分たちの大事なものは、人には不要かもしれないし、人が大事なものは自分には不要ということがある。そこは冷静にというか、もうちょっといろんなことを考えながらと思う。確かにBプレミアは待ったなしなので、できれば進むといいなと思うのは、三遠ブースターとしての願いではあります」(神谷さん)