B1三遠 浜松おいでよ 豊橋市新アリーナ建設中止可能性巡り 市長、本拠地活用を歓迎
浜松市の中野祐介市長は15日の定例記者会見で、愛知県豊橋市長選で新アリーナ建設計画の中止を公約に掲げた新人候補が当選し、新アリーナを本拠地として予定していたバスケットボール男子Bリーグ1部・三遠ネオフェニックスが運営の見直しを迫られていることについて、「仮に浜松に軸足を移されるようなことがあれば喜んで受け入れたい」と述べ、大規模リニューアルを検討している浜松アリーナ(中央区)の本拠地活用を歓迎した。 三遠は2026年に発足するバスケットボールの最上位カテゴリー「Bプレミア」への参入が決まっている。Bプレミアは5千人以上収容で、VIP席などのあるアリーナの確保が参入条件の一つ。Bリーグの島田慎二チェアマンは豊橋市の新アリーナの建設が取りやめになり、参入要件を満たせなくなった場合には三遠のライセンスを取り消すとの見解を示している。 浜松市は豊橋市とともに三遠のホームタウンで、スポーツを通じた地域活性化に関する包括連携協定も締結している。中野市長は「豊橋市の新アリーナ計画が中止になり、一番困るのは三遠。浜松アリーナは三遠のホームとして十分機能できるリニューアルを行う予定なので、三遠側としっかりと話したい」と語った。 市は浜松アリーナのリニューアルについて、5千人以上の収容を前提に、Bリーグのチャンピオンシップ決勝の開催基準を満たす8千人以上の収容、VIP席確保、大型ビジョン設置などを盛り込んだ施設構想3案を公表している。
静岡新聞社