【飛鳥10周年興行】11・27後楽園に“手負い”の篠瀬三十七が覚悟の出陣で児玉裕輔と一騎打ち!愛娘・しのせ愛梨紗はスターダム・朱里とチャレンジマッチ
「僕の試合で元気をもらってくれる人がいるなら、病気に負けないで頑張ってくれよっていう意味で、このカードに変えました」
創設10周年を迎えた飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)が記念イヤーの集大成として、11月27日に東京・後楽園ホール(18時半開始)でビッグマッチを行う。同大会では飛鳥ならではの豪華けんらんなメンバーが揃い、珠玉のカードが組まれた。 【動画】橋本千紘が衝撃のノックダウン負け!女子プロレス最強決定戦!朱里 vs 橋本千紘の特別完全決着ルール!<スターダム> 代表の篠瀬はSMASH練習生を経て、WNCの2012年7月15日、後楽園大会での児玉ユースケ(現・裕輔)戦でデビュー。2014年2月に同団体を退団し、所属していた若手、練習生にチャンスを与える場を作るべく、同年3月23日に東京・王子BASEMENT☆MONSTERでASUKA PROJECTを旗揚げ。同年4月に株式会社飛鳥を設立した。同年11月27日には旗揚げからわずか8ヵ月で後楽園に初進出。だが脳腫瘍を患っていたため、2019年3月16日の後楽園大会で引退し、同団体を解散した。 その後、新たなコンセプトのもと、飛鳥プロレスを立ち上げ、同月9月26日、東京・新宿FACEで旗揚げ。2020年に脳腫瘍の肥大が判明し、手術、治療のため活動を休止。治療、リハビリの結果、脳腫瘍も癒えたことで、2022年7月に活動を再開し、篠瀬は限定復帰。飛鳥はASUKA PROJECT時代から通算して、この3月で10周年を迎えた。4月から「10周年記念大会」を開催し、7月17日には後楽園大会も開催。そして、ASUKA時代に後楽園初進出を果たしてから、丸10年を迎える記念日に「10周年記念大会」ファイナルの後楽園大会を開催する。篠瀬は「後楽園初進出から10年。紆余曲折あって、みんな立ち位置が変わって、10年経って再会という人はいないですけど、出ていただく方々は、ほとんど1度や2度はASUKA(飛鳥)に出ていただいた方々。うちの主要メンツが出ていただく、豪華けんらんなメンバー、カードになったと思います」とラインナップに自信を見せた。 篠瀬自身は原点回帰で第1試合に出場し、デビュー戦の相手である児玉とシングルマッチで対戦する。実は篠瀬は7・17後楽園大会での試合で左足首を骨折。そのケガはいまだに完治していないが、「主催者自らの欠場は許されない」とばかりに悲壮な覚悟をもって、強行出場する。 当初、自身のカードは過去にゆかりあるメンバーでのタッグマッチをプランしていたが、ある人物との遭遇で気持ちが変わったという。仕事関係での付き合いがあり、篠瀬のデビューの頃から応援している人物が心臓病を患い、長期入院を経て、現在も療養中だという。彼から「戦ってる篠瀬さんを見て勇気をもらった。11月27日も頑張って治して応援に行きたい」と告げられた。それを聞いた篠瀬は「僕の試合で元気をもらってくれる人がいるなら、病気に負けないで頑張ってくれよっていう意味で、このカードに変えました。児玉さんとのシングルは厳しい試合になりますから。僕も頑張るからというカードです」と病床の仕事仲間への思いを吐露した。デビュー戦から12年4ヵ月の月日を経て、この一戦は原点回帰でもあり、12年の互いの成長を確かめ合う試合になる。 そして、今大会でメインイベント(第6試合)を託されるのは篠瀬の愛娘であるしのせ愛梨紗(アイスリボン)だ。対戦するのは、元ワールド・オブ・スターダム王者の朱里で、ASUKA(飛鳥)にスターダム勢が参戦するのは初となる。かつてSMASH、WNCに所属していた朱里は篠瀬の先輩。父に影響受けた愛梨紗は幼少の頃からプロレス会場に足を運び、ASUKA(飛鳥)のスタッフを務めていたため、朱里は愛梨紗の幼い頃から知っている。時を経て、愛梨紗がプロレスラーとなり、ついにリングで対峙する。 篠瀬は「彼女は12月でアイスリボンを退団してフリーになる。朱里さんは国内どころか世界最高峰の選手だと思う。そこに挑んで試合をしてみて、自分がどのくらいできるのかできないのか理解して、来年からに向けて、自分のレベル、価値を把握してもらいたい。朱里さんと対戦して、こんなことできるんだって把握してもらって、磨きをかけて、練習に励んでもらいたい」と期待を込めた。 大一番に向け、愛梨紗は「モノが違う女に、ちあふるヒロインがどれだけ通用するのか。朱里さんにしのせ愛梨紗のすべてをぶつけます。自団体でも見たことのない“聖地”でのシングル初メインの景色。そして、これからのしのせ愛梨紗にも期待していただけるような結果を出します。決まった時から緊張の毎日ですが、私はちあふる‟ヒロイン”なので!! 1人でも多くの方に見届けていただきたいです!」とコメントした。 その他にも「仲川翔大デビュー10周年記念試合」など、全6試合、豪華なラインナップが揃った。篠瀬は「目標を掲げるのは自由なんで、あくまでも動員1,000人を目指します。そこにいくようなカードを決めたんで。ただ、前回の後楽園が512人だったので、そこを上回れれば…」と語った。 ★その他のカードの篠瀬代表の見どころ 第2試合 木藤裕次&瀧澤晃頼&花見達也vs村瀬広樹&植木嵩行&藤原ライオン 「木藤さんと瀧澤選手は元ASUKA所属で、花見選手はASUKA時代からよく参戦してくれた。この3人をあえて片方に置きました。体軸は、飛鳥になってから出てくれてる村瀬選手、植木選手。この2人は7月大会で違和感のあるコンビができたんで、そこに復帰したライオン選手が入って、どういうタッグワークを見せてくれるか注目です」 第3試合 真琴&SAKI&本間多恵vs世羅りさ&雪妃真矢&花園桃花 「真琴さん、SAKIさんはASUKA時代から根強く出ていただいていて、本間さんは今年から出ていただくようになった。この3人で組んでもらいます。かたや世羅さん、雪妃さんには今年から出ていただけるようになって、花園選手は初参戦。豪華なメンツが揃いました。この6人でどんなインパクトを残せるか楽しみです」 第4試合 バニラとドンのキッチンカーpresents~葛西純&鈴木秀樹vs田中将斗&佐藤耕平 「秀樹さん以外の3選手は、私が良く見ていた頃のZERO1の選手。葛西さんと耕平さんは初参戦、秀樹さんは5年ぶりになります。デスマッチのカリスマの葛西さんとレスリングマスターの秀樹さんが組んで、どんな化学反応を示すのか? 田中さんと耕平さんは現・元ZERO1の強力コンビで。ファンの方には極上のカードを楽しんでほしいです」 第5試合 仲川翔大デビュー10周年記念試合~仲川翔大&高橋匡哉vs黒潮TOKYOジャパン&土肥こうじ 「仲川は素質やプロレスへの考え方は問題なかったんですが、体が小さいということでWNCでデビューできませんでした。ASUKAに来てくれて、ちょうど10年前の2014年11月27日の後楽園でデビューしました。まさにリアル10周年になります。そのときのパートナーでほぼ同期の高橋選手と今回も組んでもらいます。対戦相手はこれまた同期のイケメンと土肥さん。この4人はSMASHに入った時期はそんなに変わらない。みんな同じ釜の飯食って、友達みたいな関係ですけど、イケメンは『試合になったら10周年の仲川をぶっ潰す』とコメントを寄せています。仲川の10年の成長を見てほしいし、この元WNCの4人の戦いを楽しんでほしいです」
プロレスTODAY