「ターク」で日本の美に触れ、「グッチ」で緊張の司会、優秀な高校生と出会う【向千鶴サステナDが行く】
ちなみに、私が着ている地球Tシャツも「ターク」で、「AGAINST PSEUDO SUSTAINABILITY」って書いてあります(PSEUDOは疑似とか、偽物といった意味)。攻めてますね。「地球の柄を着ている人はポイ捨てしないでしょ」とのことで、はい、そうです!
スーパー高校生と出会い、井之頭公園で話を聞く
福代美乃里「やさしいせいふく」代表インタビュー(9/13)
凄い19歳に出会いました。日本版グレタ・トゥーンベリさんとでも言いましょうか。大人が作り出した現状に素直に疑問を投げかけ、行動を起こしている高校3年生の福代美乃里さんです。東京で学生団体「やさしいせいふく」の代表を務めています。この日は活動エリアである吉祥寺の井之頭公園に団体の制服でもあるオーガニックコットンのTシャツを着て、来てくれました。彼女は仲間とともにインドのオーガニックコットン畑を訪ねたばかりでその話を聞き取りました。詳しくはぜひこの記事の下にある関連記事からお読みください。その行動力に圧倒されると思います。
福代さんは中学3年生のときに先生から薦められた映画「ザ・トゥルー・コスト」を見て、自分たちが着ている服が環境汚染や児童労働から成り立っているかもしれないことを知り、ショックを受けたそう。ファッションが大好きだけど、しばらく服を買うことができなくなったと言います。
日本の若い世代が環境問題に向き合うきっかけは、「罪悪感」であることが多い気がします。この世界を作り出した大人を非難する以前に、自分たち自身がその世界の一部であり、環境や労働環境へのネガティブなインパクトに加担していると考えて内省する。福代さんのようにそれを言葉にする人は少数派で、無自覚のうちにその感情を胸にしまっている若者が多いのではないでしょうか。そうだとしたらやはり大人の責任は大きい。彼らに罪悪感なくファッションを楽しんでもらえる世界を作りたいです。