チャールズ国王の治世になって変わったこと、変わらなかったこと
奴隷制に対する責任問題
もう1つ、変わっていない点は奴隷制に対する責任。ジョーンズ教授は「奴隷制のレガシーについて常に浮上する問題に対して何らかの回答を提示する必要がある」とコメント。「奴隷制度と王室の歴史的な関連に向き合うことは、コモンウェルスの一部の国々との関係を維持する上で特に重要」と語る。
財政や奴隷制に関する問題を含め、これから変化を起こしていく可能性があるのはウィリアム皇太子だとレポーターのコクランは報じている。何といっても即位したときの国王は74歳。英国史上最年長で即位した君主である。どんなに進歩的な人でも、大きな変化を起こすのは年齢的にも難しいとコクランは指摘する。だから重要になってくるのが皇太子の存在。ホームレスなど社会問題に対する取り組みや伝統を変えていく作業はウィリアム皇太子が率先していくと見ている。王室における皇太子の役割が女王時代に比べて大きくなるのも、これから生じる変化の1つかもしれない。