【ラグビー】中部大春日丘が國學院栃木との激闘制し8強入り 茗渓学園は土壇場逆転で大分東明を下す
第103回全国高校ラグビー大会でBシードとなり、2回戦不戦勝で新年の元日に初戦を迎えた中部大学春日丘高校(愛知)が、春の選抜大会でトップ4だった國學院大學栃木高校(栃木)を24-19で破り、3大会ぶり2度目の8強入りを果たした。 先制したのは國學院栃木。前半8分、クイックスローイン後、ハイパントを使ってこぼれたボールをWTB福田恒秀道が確保して抜け、兄のCTB正武がサポート、ゴールに迫ってFL笹本直希がインゴールにねじ込んだ。CTB西本壮のコンバージョンも決まり7点を先取した。 一方、中部大春日丘は11分、鋭いステップを持つNO8浜浦幸太郎のゲインからリズムに乗り、テンポのいいボール回しからWTB齊藤桜暉が左外を抜けてインゴールに持ち込んだ。FB加藤秀悟のコンバージョン成功で同点に追いついた。 中部大春日丘はさらに21分、SO渡辺圭祐のブレイクで敵陣深くに入り、アタックを継続して渡辺がタックルをかわし、勝ち越しのトライを決めた。 しかし、國學院栃木は27分、ハーフウェイから攻め上がり18フェイズ重ねてゴールに迫り、CTB福田正武が軽快なステップでタックルをかわし、トライ。コンバージョンも決まり、14-14で折り返しとなった。 だが、タイトなゲームで先行したのは中部大春日丘だった。後半15分、19番をつけた中岡碧人らがブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、敵陣深くに入り、ラインアウト・モールからNO8浜浦が持ち出してショートサイドを突き、トライを決めた。FB加藤がブーツで貴重な2点を追加。 勝ち越した中部大春日丘は20分にも攻め込み、相手に反則があり、FB加藤がPG(ペナルティゴール)で加点、24ー14となった。 その後、中部大春日丘は粘り強いディフェンスを続け、27分にはPR津久茂奏太がジャッカルのファインプレー。 粘る國學院栃木は終了間際、自陣スクラムからの展開でFB狩野綴が左外を走りきり、5点差に詰め、リスタートがあり、ラストアタックで9フェイズ重ねたが、中部大春日丘はディフェンスで陣地を押し戻し、最後はNO8浜浦と主将のFL福田大和がブレイクダウンでからみ、相手の反則を引き出し、激闘を制した。