興南の名将が命名「琉球カマキリ」 春夏連覇の島袋洋奨、オリックス宮城大弥の系譜継ぐ左腕エースは奪三振マシン【甲子園練習】
2010年に史上6校目となる甲子園春夏連覇を果たした興南(沖縄)は、2年ぶり14度目の夏出場。「今年は甲子園(球場の開場)100周年。興南が初めてベスト4に行ったのが50回大会。そういう節目の年に、どうしても甲子園に出たい、子供たちを連れて行きたいという気持ちは、どこのチーム、監督よりもあったと思います」。74歳の我喜屋優監督はなんともベテラン指揮官らしい、歴史を踏まえての喜びを語り「興南には、春夏連覇というフレーズが常に追いかけてくる。その時の力はないかもしれないけど、夢は望めばかなうかもしれない」と〝甲子園100周年V〟に意欲満々。指揮官がその願いを託すのが、エース左腕の田崎颯士だ。 ■連続出場は…九州沖縄の代表校出そろう【一覧】 沖縄大会の5試合、計36回で41奪三振のサウスポーは最速149キロ。春夏連覇を果たした時のエース・島袋洋奨は「琉球トルネード」、現オリックスの宮城大弥は「琉球じじい」のニックネームで一躍脚光を浴びたことを踏まえ「田崎については、結構やせているんだけど、ホントにいざとなったら、結構強い気があるカマキリみたいな存在」と我喜屋監督は田崎を「琉球カマキリ」と〝命名〟。「チームに流れをもってこれるピッチングを心がけたい」と田崎も、カマキリの刃のごとく、切れ味鋭い投球を誓った。
西日本新聞社