f5veが語る、東京発の異次元サウンドを支える姿勢「ありのままでいることの素晴らしさ」
クリエイティブチームとの緊密な連携
ーみなさんにとって、このf5veが大きなターニングポイントなんですね。話は少し変わりますが、f5veといえばYouTubeやTikTokの企画がおもしろいですよね。ソロのVlog企画も個性が出ていて見ていて楽しかったです。企画はどのように考えてるのでしょう? RUI:SNSに関しては、基本的にf5veのアメリカクリエイティブチームのみなさんと情報交換しています。私達が知っている日本のTikTokの流行りとか「これ今流行ってるよ」「こういう音楽来てるよ」と言うやりとりがあり、そしてアメリカをはじめとする世界各国の流行は私達ではまだ知り切れない部分もあるので、そう言うアイデアをいただいて、ユニークな企画が出来上がっています。Vlogは本当に各々が自分の好きなものを撮りに行って、ありのままを映像に残しているので、結構自分たちのパーソナリティもアイデアになっていると思います。 ーなるほど。海外にもクリエイティブチームがいらっしゃるんですね。 KAEDE:LDH JAPANとThree Six Zeroという海外マネージメントの共同プロジェクトなので、クリエイティブチームはアメリカにいます。SNSもそうですけど、日本とアメリカのいいところが融合しているチームです。日頃からマメにみんなで連絡を取り合っています。 ーそれはどんどん面白い企画が生まれそうな環境ですね。ちなみにみなさんはYouTubeやTikTokなどは普段見るんですか? KAEDE:ゲーム実況はよく見ます。あとホラーが好きなので、YouTuberの方が心霊スポットに行く動画とか、怪談の動画も見ます。 SAYAKA:ファミリーチャンネルをよく見ます。ごはんを食べている時とかに見ていると家族の輪に入っている感覚になるんですよね。あとはモッパン系の動画も見ます。 MIYUU:メイクが好きなので、いろんな国のGet ready with me系の動画をよく見ます。あとはいろんな国の理解し難いけどクスッと笑える動画も好きで、よくリサーチしています。最近だとインドのなんでも直しちゃう修理屋さんの動画とか。 ーあれ面白いですよね。カンカンってなんでも修理しちゃうんですよね。 MIYUU:BloodPop®︎がすごくそういうのが好きで。レコーディングに一緒に入ってセッションすると、いきなり無言で面白い動画を見せてきて「どう?」みたいな、そういうコミュニケーションがあって。その影響で見ることが増えました。面白い動画を送り合ったり。 ーBloodPop®︎さん、すごくフレンドリーで面白い方なんですね(笑)。メンバーのみなさんもBloodPop®︎さんとよく話したりされるんですね。 MIYUU:結構密にやりとりしていて、仲良いです。 ーすごく貴重ないい環境ですね。楽曲のことも伺いたいのですが、7月にリリースした「underground」はユーロビート×ハイパーポップのような、平成感と今っぽさがかけ合わさった個性的な楽曲でしたね。 KAEDE:これは去年の年末にBloodPop®︎とクリエイティブチームが来日した時に、日本で一緒に作った楽曲で。作りはじめるときに最初に私が覚えているのは、「すごくBPMの速い楽曲があるんだよね、聴いてみる?」って聴かせてもらって、このビートではなかったのですが、私達もみんな「面白い」「これやりたい」と伝えて、じゃあこういう曲を作ろうかと言うところからまず始まりました。歌詞はエミリーさんが私たちとBloodPop®︎のいろんな話を元に書いてくださって。初めて出来上がったものを聴いた時はとにかくBPMが早いというのと、「チカチカチカチカ」の部分が頭から離れなくて衝撃を受けたのは覚えていますね。 ーそうやってできた曲だったんですね。「Underground」というタイトルはどういう意味が込められてるのでしょう。 KAEDE:日本のアングラなカルチャーを中心に、私達日本人も知らないけど海外の方から見たらすごく魅力的な日本を歌にしてます。“Underground”だから地下(=チカ)みたいな、言葉遊びのような感じです。 ーなるほど、確かに。面白いですね。あとみなさんが楽曲制作の部分からガッツリ参加されてるのもすごくいいですよね。 MIYUU:どういう曲好きなの?みたいなコミュニケーションを交わしてそこから生まれる曲が多いので、私達も常にいろんな音楽を聴いてクリエイティブチームとコミュニケーションを取っています。「Underground」もそうやって生まれた曲の一つです。 KAEDE:本当に「これ好き?」とか「これ(この音)アリナシどっち?」とかアレンジの細かいことまで確認してくます。 ーサウンド的な面でも意見を取り入れてくれるんですね。かなりオーガニックに制作されていていいですね。 RUI:「好きな音楽を入れたプレイリストを共有してよ」と言ってくれて、自分の好きな曲を邦楽洋楽問わず「私はこういうのが好きなんだよね」っていうのを話して、「アイディアありがとう」みたいな会話したりしていますね。