【ランキング】進路選択で悩む高校生 だれに相談してる?「保護者にやめてほしいこと」1位は?
高校生は大学進学など卒業後の進路を考えるにあたって、保護者にどのような関わり方を期待しているのでしょうか。進路を考える上で保護者にやめてほしい行動や態度はどのようなものでしょうか。全国高等学校PTA連合会とリクルートの合同調査「高校生と保護者の進路に関する意識調査」(2023年)から読み解きます。 【ランキング】進路選択で保護者にやめてほしい行動・ランキング
子どもが高校生になると、卒業後の進路を考えるようになります。進学する場合、どの大学を狙うのか、学部学科はどこにするかなど、保護者が子どもと話し合う必要が出てきます。このような場で、子どもは保護者に対してどのような態度を望んでいるのでしょうか。 全国高等学校PTA連合会とリクルートが行っている「高校生と保護者の進路に関する意識調査」は2003年から隔年で実施されており、23年の調査は11回目です。今回は全国の高校2年生1752人とその保護者1457人を対象に行われました。 調査はアンケート形式で実施され、41の質問に対する回答(高校生に対する質問と保護者に対する質問)が集計されています。Thinkキャンパス編集部はこの中から「高校生が進路を考える上で保護者にやめてほしい行動・態度」という質問に注目し、ランキングにまとめました。 その結果、やめてほしいことの1位は「望みを高く持ちすぎないでほしい」(31.2%)で3分の1近くが思っていました。続いて2位「プレッシャーばかりかけないでほしい」(25.9%)、3位「勉強や成績の話ばかりするのはやめてほしい」(25.8%)、4位「自分の考えを押しつけないでほしい」(24.5%)はほぼ同じ比率でした。 リクルート「キャリアガイダンス」の赤土(しゃくど)豪一編集長は、「この傾向は調査開始の頃からほとんど変わっていません。ただし、子どもは親と関わりたくないわけではないのです」と話します。 なぜなら、「保護者と進路についての話をしているか」という別の質問では、「よく話をする」22.8%、「ときどき話をする」60.2%で、計83.0%が「話をする」と回答しています。 「『保護者と進路について話す』割合は21年の前回調査で過去最高(83.0%)になりました。当時はコロナ禍で、保護者も高校生も家にいる時間が増えたことが大きな要因と考えられます。今回も前回と『話す』割合が同じで、進路について親子間で話すという状況は、今後も定着していくのではないでしょうか」(赤土編集長) 参考までに05年の第2回調査で「よく・たまに話をする」と答えた高校生の割合は71.2%でした。当時に比べて親子間のコミュニケーションが増えたからこそ、「このような親の態度はやめてほしい」という不満も出てくるのかもしれません。