父は有効期限切れのクレジットカードをそのまま「ゴミ箱」に捨てています。本人は「もう使えないから大丈夫」と言っているのですが、本当に問題ないのでしょうか?
有効期限が切れたり、使わなくなったりしたクレジットカードはどのように処分すべきか悩んだ方もいるかもしれません。使用できないカードだからといってそのままゴミ箱に捨てている場合は注意が必要です。最近はクレジットカードの不正利用のニュースを見かける機会が増えています。クレジットカードの処分を間違えてしまうと、不正利用につながるリスクがあります。 今回は、クレジットカードの処分方法や誤った捨て方をした場合のリスクについて紹介します。クレジットカードの処分方法について疑問がある方はぜひ参考にしてください。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
クレジットカードはそのまま捨てると危険
有効期限が切れているからとクレジットカードをそのまま捨てると、不正利用されるリスクがあるため十分な注意が必要です。有効期限が切れたカードからも読み取れる情報はあり、それらを悪用される可能性があります。 一般社団法人日本クレジット協会が2024年12月に発表したクレジットカード不正利用被害額の発生状況は表1の通りです。 表1
※一般社団法人日本クレジット協会 「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」を基に筆者作成 クレジットカード不正利用被害額は増加傾向にあります。2024年は9ヶ月分の集計ではありますが、2023年の被害額に近い推移であり、不正利用対策の重要性がうかがえる結果となりました。
クレジットカードの安全な処分方法
クレジットカードを処分する際は、ハサミなどを使用し可能な限り細かく裁断してください。また、その際、ICチップや磁気ストライプ、セキュリティコードは特に細かく裁断しておきましょう。接着剤などを使って復元されるリスクもあるため、一方向だけではなくジグザグに切るなどの工夫もすればより安心です。また、プラスチック用のシュレッダーなどを利用すると安全かつ確実にクレジットカードの裁断ができます。 裁断した後のクレジットカードは捨て方にも注意点があります。裁断したクレジットカードはまとめて捨てるのではなく、何度かに分けて捨てましょう。まとめて捨てるとつなげて復元し、不正利用されるリスクが高まります。